この記事では、「伝統空手」と「極真空手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝統空手」とは?
「伝統空手」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「伝統空手」は「伝統的な技術に基づき、稽古や試合を行う空手道の流派や団体」という意味があります。
四大流派と呼ばれるのが『松濤館流』『剛柔流』『糸東流』『和道流』になります。
特徴的なのが「寸止め空手」と呼ばれるもので、打撃を顔面に当てないという特徴があります。
対するのが顔面攻撃ありの「フルコンタクト空手」となります。
型の伝承を通じて、型の習得や研究、さらに応用などを進めることを目的としています。
また『全日本空手連盟』通称「全空連」に加盟している流派や団体は、「伝統空手」と呼ばれる傾向があり、その他の流派や団体と一線を画しています。
2020年に開催された『東京オリンピック』で、「空手」が承認されて、「伝統空手」の型では、金メダルを獲得した選手も登場しました。
「極真空手」とは?
「極真空手」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「極真空手」は「きょくしんからて」と読みます。
また「極真空手」は、『国際空手道連盟・極真会館』が正式名称となっています。
空手家の大山倍達(おおやまますたつ)が設立した団体で、前進は『大山道場』となっています。
「極真」という言葉には、「千日を以って初心とし、万日を以って極とす」という意味があります。
「極真空手」では、技を実際に相手に当てる「フルコンタクト空手」であることが、最大の特徴となります。
またほかの格闘技団体と積極的に交流する傾向があります。
年に一回『オープントーナメント全日本空手道選手権大会』が開催されて、四年に一回『オープントーナメント全世界空手道選手権』を実施しています。
「伝統空手」と「極真空手」の違い
「伝統空手」と「極真空手」の違いを、分かりやすく解説します。
「伝統空手」は、古来から伝わる伝統的な技術に基づき、稽古や試合をする流派や団体を意味します。
一方で「極真空手」は、大山倍達が設立した団体を意味します。
大きな違いとして、「伝統空手」が「寸止め空手」であるのに対して、「極真空手」は「フルコンタクト空手」であるという点があります。
また、「伝統空手」の選手は「全空連」が主催する試合に出場して活躍したり、『東京オリンピック』に出場したのに対して、「極真空手」の選手は『オープントーナメント全世界空手道選手権』などの「極真空手」主催の試合で、活躍しているという違いがあります。
また成立の順序としても、まず「伝統空手」があり、「伝統空手」を学んだ大山倍達が創始した流派・団体が「極真空手」という違いがあります。
まとめ
「伝統空手」と「極真空手」の違いについて見てきました。
空手の歴史やルールを見比べると、両者の違いははっきりするのではないでしょうか。
また「フルコンタクト空手」は「極真空手」と覚えておくといいでしょう。