「並びに及び」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「並びに及び」とは?
これは、「〜と」と同じ意味で使用される言葉です。
しかし、「並びに及び」という形で連続して使用すれば不自然な表現になります。
「並びに」も「及び」も同じような意味であり、続けて使っては意味が重複してしまうのです。
たとえば、「ご参列者ならびにご来賓の方々」という形で使用できます。
この場合は、「ご参列者とご来賓の方々」のことを示す表現になるのです。
また、「ご参列者及びご来賓の方々」と表現する事もできます。
こちらも、先ほどと同じ意味の表現として使用できるのです。
このように、それぞれ単独の言葉としては使用できますし、正しい形で成立します。
しかし、これを組み合わせて使用すると、不自然で冗長な表現になってしますのです。
これらのことから、この言葉が「〜と」と同じ意味で使用されるものだと分かるのです。
「並びに及び」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
たとえば、ある会議をハイブリッドで開催したとします。
そして、現地参加者とWeb参加者の両方に対して、同時に呼び掛けることにしたのです。
このようなケースで、「ここにいる皆様並びに及び、Webでご参加いただいている方々にお伝えします」と言うとどうでしょう。
これでは、少し意味の分からない表現になってしまうのです。
この言葉を使うときは、「並びに」だけ、もしくは「及び」だけで使用するべきだと言えます。
これを重ねて使用しては意味の重複を招くだけではなく、不自然で分かりにくい表現になってしまうのです。
さらに、「〜と」という形でシンプルに言い換える事もできます。
このように、同じような内容であっても、少し違う形で言い表せます。
実際の状況に合わせて、上手に使い分けるとよいでしょう。
「並びに及び」を使った例文
例文として挙げてはいますが、「並びに」と「及び」は、どちらか一方のみを使用するようにしましょう。
・『ここにいる方々並びに及び、Web参加者の皆様』
・『ご来賓の方々並びに及びご参列いただいた皆様』
・『出席者並びに及び出席できなかった人達』
「並びに及び」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「並びに及び」の類似表現
たとえば、「〜と」が類似表現になります。
これはどちらも、同じような意味で使えるのです。
「並びに及び」の敬語表現
これを別な敬語表現にすると、「並びまして」に言い換えできます。
まとめ
このように、「〜と」と同じ意味で、この言葉を使用できます。
ただし、「並びに」もしくは「及び」のように、それぞれ単独で使用するようにしましょう。