この記事では、「育成」と「養成」の違いを分かりやすく説明していきます。
「育成」とは?
「育成」とはなにかを立派に育てることです。
立派と言っても他より優れたものに育てるというわけではなく、他と並ぶ程度見劣りしない程度のように一人前を目指して育てられます。
社会人や職人としての育成では技能を教えることになりますが、「育成」という言葉に技能を教えるという意味はなく、技能を教えず子供を大人に育てることも含む言葉です。
人や動植物のような生き物にも、会社のような無生物に対しても使われます。
「養成」とは?
「養成」とは面倒を見ながら育てることです。
生活の面倒を見るという意味ではなく、指導の形で面倒を見て技術や知識などを身につけさせることという意味で使われます。
そのため単純に子供などを育てることに対しては使いません。
また無生物は基本的に学習しないため、学習して技術や知識を覚えられる生き物に対して使われます。
「育成」と「養成」の違い
「育成」と「養成」の違いを、分かりやすく解説します。
育て上げることが「育成」で、技能的に育てることが「養成」です。
「育成」は一人前であったり他と見劣りしないくらいに育てることが目的になりますが、「養成」は技能を身につけさせたり能力を向上させることが目的になります。
また「育成」は何らかの形で育つのなら生物にも無生物にも使いますが、「養成」は生物に使っても無生物には使いません。
「育成」の例文
・『新人育成を任される』
・『子供を育成するのは大変だ』
「養成」の例文
・『有望選手をつきっきりで養成する』
・『一人前の職人にするための養成』
まとめ
「育成」は一人前にするために育てることを指す言葉ですが、「養成」は技能的に育てることであり、言葉としては育てるというより鍛えるに近い言葉と言えます。
そのため「育成」は育てられるなら会社などにも使いますが、「養成」は生物に対してしか使われません。
