この記事では、「ぼやける」と「霞む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぼやける」とは?
ぼやけるとは、はっきりとしなくなることやぼんやりすることをいいます。
物の色や形が鮮明ではなくぼんやりして見えることを指す場合もありますし、「論点がぼやける」など話の内容が曖昧になる場合などにも用いられます。
ぼやけるの語源は「戊夜(ぼや)」にあります。
戊夜は夜の時間帯を5つに分けた五更の5番目の時間帯で、夜明け前の2時間程を指すものでした。
ほんの少し明るくなることから「ぼやける」という言葉が生まれたのです。
「霞む」とは?
霞むとは、雲や霧などで空が覆われ天気がはっきりしなくなることをいいます。
また、霞がかかったようなぼんやりした状態になることを指す場合もあります。
姿や形がはっきり見えなくなることを表しています。
それから「目が霞む」というように目が疲れたり病気などで物が見えにくくなることを指すこともありますし、より優れたもののために目立たなくなることを指す場合もあります。
「ぼやける」と「霞む」の違い
ぼやけるも霞むもはっきりしなくなることを表す言葉です。
色や形などが鮮明でなくぼんやりしたり、話の内容が曖昧になることはぼやけるといい、天気がはっきりしない状態になるのは霞むといいます。
霞むにはより優れたもののために目立たなくなるという意味もあります。
「ぼやける」の例文
・『富士山の写真を撮ったけれど、光の加減でぼやけてしまった』
・『論点がぼやけるといけないので、今日はこの問題だけを話し合おう』
「霞む」の例文
・『せっかく東京スカイツリーの展望台に来たけれど、空が霞んでいて景色はあまりよくない』
・『姉は容姿端麗で成績も優秀なので、一緒にいると霞んでしまう』
まとめ
ぼやけるも霞むもはっきりしなくなることを表す言葉です。
色や形がぼんやりしていたり、話の内容が曖昧になるのがぼやけるで、天気がはっきりしなくなることやより優れたもののために目立たなくなることは霞むになります。