「ご慰労をかねて」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご慰労をかねて」とは? ビジネス用語

ビジネスシーンでは、純粋な仕事目的ではない行動が取られることもあります。

「ご慰労をかねて」は、そのような場合に使われるフレーズで、今回詳しく解説したいと思います。

「ご慰労をかねて」とは?

まず、「ご慰労」の中の「慰労」に関する意味について把握しておきましょう。

「慰労」の意味は、「苦労をねぎらうこと」です。

次に「かねて」について。

漢字表現だと「兼ねて」と書き、今回のフレーズでは、「本来の目的や意味とは別の目的や意味も達成するため」という意味があります。

つまり、「ご慰労をかねて」というフレーズ全体の意味は、「苦労をねぎらうという目的も達成するため」ということです。

「ご慰労をかねて」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは、本来の目的は別にあるが、「苦労を労う目的も達成するため」に何かするという意味で使用されてます。

このままでは抽象的過ぎてわかりづらいので、より具体的な事例に当てはめて考えてみましょう。

この場合、例えば仕事で忙しい上司が宿泊出張する場合が挙げられます。

上司の出張本来の目的は当然「仕事」ですが、出張地近くに温泉があって宿泊地を温泉にすれば、上司の「慰労」という目的も達成することができます。

それを考慮した部下が上司に、「宿泊場所をご慰労をかねて温泉ホテルにしましょうか」と確認するケースが、この「ご慰労をかねて」が使われる場面になるのです。

「ご慰労をかねて」を使った例文

それでは、他に考えられるこのフレーズの使用例を考えてみましょう。

・『今回のゴルフコンペの目的は、取引先の接待だけでなく、社長のご慰労をかねています』
・『皆様のご慰労をかねて開催したホテルでの会食でしたが、本来の目的である取引先拡大という面では成功しませんでした』

「ご慰労をかねて」の類語による言いかえ

「慰労」については、「労い」「ねぎらい」で言いかえられます。

また「かねて」は、「という意味も込めて」「という目的も含んで」などと表現することで、代用可能でしょう。

これらを前提にして全体を言いかえると、「労いという意味も込めて」「労いという目的も含んで」という表現が成立します。

まとめ

「ご慰労をかねて」とは、「本来の目的とは違う、慰労という目的も達成するために」という内容を尊敬表現にしてかしこまった形にしたものです。

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