この記事では、「遅延なく」と「遅滞なく」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「遅延なく」とは?
時間があるのなら、なるべく早くに書類を提出して欲しいと伝える言葉が「遅延なく」【ちえんなく】といいます。
期限内にしっかり提出してもらいたいと伝える言葉です。
合理的な理由があれば提出期日が遅れるのも致し方ないという意味でも使われています。
このように、物事に進捗がないよう勤めてもらい、先に決められていることに遅れないよう強く促すわけです。
「遅滞なく」とは?
最初に決めた提出期日に依頼した書類を提出するよう相手へ促す言葉が「遅滞なく」【ちたいなく】です。
概ね1月以内に提出するように伝える言葉であり、相手に余裕を持って書類へ記入してもらえるようにさりげなく伝えるのです。
とくに、契約書を提出してもらう側がそれほど急いではいないので、内容をよく確かめて合理的に仕上げてもらえるように伝えます。
「遅延なく」と「遅滞なく」の違い
ここでは「遅延なく」と「遅滞なく」の違いを、分かりやすく解説します。
期日を過ぎてから提出しないように伝えるのが「遅延なく」です。
「遅滞なく」よりも期日内に提出してもらいたいと4文字でしっかり伝えます。
もう一方の「遅滞なく」は正当な理由がある場合に限り、遅延も認められるという意味が込められている言葉です。
それほど急遽提出するのではなく、余裕を与えるのでよく考えて記入するように伝えます。
「遅延なく」の例文
・『契約書をよく読んでからすべて記入し、遅延なく提出した』
・『発注した製品を遅延なく発売できるよう工場長に伝えた』
「遅滞なく」の例文
・『道路が混む連休は宅配の荷物が遅滞なく届けられるか心配だ』
・『今回は提出期間が長いので焦りはないが、遅滞なく提出したい』
まとめ
職場や公的な場所ではよく使われている言葉ですが、「延」と「滞」に違いがあるところに注目しては使ってみるといいでしょう。