この記事では、「範疇」と「範囲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「範疇」とは?
「範疇」は「はんちゅう」と読みます。
「範疇」とは、同じような性質のものが含まれる広がり、区域を意味します。
似たような特徴や性質を持つものが属すカテゴリー。
共通性を持つものが属する分類が「範疇」になります。
言い換えれば、「種別」や「種目」「カテゴリー」「部門」「種類」などになります。
「範疇にない」や「範疇を超える」「仕事の範疇」「責任の範疇」などといった形で使用します。
「範囲」とは?
「範囲」は「はんい」と読みます。
「範囲」とは、一定で限られた広がり、ある区域を意味します。
性質などは関係なく、ある一定の広がりが「範囲」になります。
言い換えれば、「領域」や「エリア」「分野」「方面」「圏」などになります。
「範囲を超える」や「範囲が広まる」「テスト範囲」「公開範囲」「範囲指定」などといった形で使用します。
「範疇」と「範囲」の違い
「範疇」と「範囲」の違いを、分かりやすく解説します。
「範疇」の意味は、似たような特徴や性質を持つものが属すカテゴリー、共通性を持つものが属する分類。
「範囲」の意味は、性質などは関係なく、ある一定の広がりです。
つまり、「範疇」の場合、似たような特徴や性質の領域を意味するのに対し、「範囲」は、このような性質にこだわることはありません。
「範囲」の場合は性質などにこだわることなく特定の領域を意味する言葉になります。
まとめると、同じ性質や要素を持ったグループであれば「範疇」。
広さや時間など、ある特定の広がりであれば「範囲」となります。
「範疇」の例文
・『上司に指示された内容は業務の範疇ではないと私は思っています』
・『彼の範疇を越えた行動には驚きました』
「範囲」の例文
・『想像よりもテスト範囲が広く焦りました』
・『コーチにもっと守備範囲を広めるようにと指導を受けました』
まとめ
「範疇」と「範囲」は、似たような言葉でも以上のような違いがあります。