「直情径行」と「感情のおもむくまま」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「直情径行」と「感情のおもむくまま」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「直情径行」「感情のおもむくまま」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「直情径行」とは?

どこに進むかその時の感情で行動することを「直情径行」【ちょくじょうけいこう】といいます。

直情には余念がなく、飾り気さえない素直な気持ちという意味があり、そこに思ったことを移すという意味合いの径行を掛け合わせた言葉です。

このような意味から、周囲の気持ちなど考慮せず、思うように動くといった意味で使われています。

元々は中国の礼記の「戎狄」【じゅうてき】からきている言葉であり、感情のまま行動する様子が野蛮な民族と思われたのです。

「感情のおもむくまま」とは?

自分が感じたままに行動することを「感情のおもむくまま」【かんじょうのおもむくまま】といいます。

理性で動くのではなく、自分の欲望からどのように動きたいかを考えて行動するのです。

それはまるで獣のようでもあり、本能で動きます。

例えば、複数の道路があるとき、どの道を行けば良いか頭で考えるのではなく、右に行きたいと思えばその通りに行くわけです。

「直情径行」と「感情のおもむくまま」の違い

ここでは「直情径行」「感情のおもむくまま」の違いを、分かりやすく解説します。

考えて動くよりも、感情によって行動するといった意味で使われているのが「直情径行」です。

もう一方の「感情のおもむくまま」は自分の感情によって行動するという意味があります。

どちらも感情で行動するわけですが、「直情径行」は真っ直ぐ前に向って行くという意味が強く出ている四文字熟語であり、「感情のおもむくまま」はより感情で動くところに焦点を当てている言葉です。

「直情径行」の例文

・『何も考えず、直情径行で色々な場所を巡るのも楽しい』
・『休日ぐらいは上司の束縛に縛られず、直情径行に行動する』

「感情のおもむくまま」の例文

・『いつも理性で行動しているので、感情のおもむくままに動いた』
・『旅を楽しむには、感情のおもむくまま観光地を巡るといい』

まとめ

余計なことは考えず行動するという意味で使われている言葉ではありますが、使い方に少し違いが見られます。

どのように使うか学び、うまく場面によって使い分けてみましょう。

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