この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「案じております」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「案じております」とは?
「案じております」のフレーズにおける「案じる」の読みは「あんじる」で「心にかけて、心配すること」を意味する言葉です。
次の「おります」は「いる」の謙譲語Ⅱ(丁重語)の「おる」の連用形に丁寧語の「ます」が付けられた表現で、「います」のより丁寧な表現です。
したがって「案じております」のフレーズは「心にかけて、心配している」との意味の敬語表現となります。
「案じております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「案じております」のフレーズは、目上の方に「心配していること」を伝える表現で、相手の方の体調や、仕事上で不安に感じること等、色々な場面で使うことが出来ます。
例えば、久しぶりに手紙やメールで連絡する際に、「長くお会いしていませんが、お元気でお過ごしかと案じております」や「相当難しい案件なので、進捗状況はいかがかと案じております」等と使われます。
「案じております」は、漠然とした心配や不安に対して使うのに適した表現ですが、例えば交通事故等で相手の方が緊急搬送されたような場合には、直接的な「心配しています」の表現の方が切迫感が伝わると言えます。
しかし、緊急ではない一般的な場面で、目上の方に「心配しています」や「心配しております」の表現は失礼に当たるため、やはり「案じております」のフレーズを使った方が良いと言えます。
「案じております」を使った例文
・『今年は特に猛暑が厳しく、体調など崩されていないかと案じております』
・『難しいプロジェクトに、苦労されているのではと案じております』
「案じております」の類語や言い換え
「案じております」のフレーズは、「心配しております」や「懸念しております」と言い換えることが出来ます。
また「案じております」は、敬語表現ですが、さらに敬意を高めた表現を使いた場合は、「ご案じ申し上げております」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「案じております」のフレーズは「心にかけて、心配している」との意味の敬語表現です。