この記事では「霜寒の候」について解説をします。
「霜寒の候」とは?意味
手紙の中で使うあいさつの言葉です。
「霜」は、しも、しもばしら、厳しいもののたとえという意味を持つ漢字です。
「寒」という漢字には、さむいという意味があります。
「候」は、時節、おり、ときという意味です。
「霜寒の候」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、主に手紙の中で使用をします。
手紙では、最初に頭語を述べて、その後に時候のあいさつを述べます。
そのあいさつの言葉として用いるものです。
時候のあいさつとは、季節の感じを表す言葉のことです。
日本には四季があり、それぞれの季節で違った姿を見せてくれます。
そのときどきの季節にあわせたあいさつを伝えられると、知性を感じられます。
時候のあいさつには、この言葉のような漢文調のものと口語調のものがあります。
漢語調のものは改まった雰囲気があるので、かしこまって何かを伝える場面で使うとよいでしょう。
この言葉は11月の間に主に使われます。
寒さが身に沁み、木枯らしが吹く季節を表現してみましょう。
時候のあいさつの後には、相手を気遣う言葉を述べます。
そして、用件に入ります。
伝える用件はひとつにしましょう。
いくつも用件を述べると、何を伝えたいのかわかりにくくなってしまいます。
また、用件が複数になると手紙が長くなり、読む人に手間をかけさせてしまいます。
自分が伝えたいことだけを伝えるのではなく、読む人のことを考えて手紙を書きましょう。
そして、用件の後には結びのあいさつと結語を書き、最後に書いた日付、差出人、宛名を書きます。
「霜寒の候」を使った例文
・『霜寒の候、皆様におかれましては、ますますご活躍とのこと存じ上げます』
「霜寒の候」の返答や返信例
手紙をもらったら手紙で返事を出します。
メールや電話よりも、手紙で返事を出すことが望ましいです。
もらった手紙の中に用件が書かれているので、それへの返事を出しましょう。
何らかの理由があり、手紙での返事が難しいときは、メールや電話になってしまっても仕方がありません。
そのときには、メールや電話になったことをお詫びしましょう。
まとめ
この言葉は、手紙の中であいさつとして使われるものです。
季節にあったあいさつがあるので、その季節にふさわしい言葉を使いましょう。