ビジネスにおいては、未来や将来の事柄についても考えなくてはならないことがよくあります。
「明らかになりますので」もそのような文脈の中で使われる表現ですが、頻出するというわけでもないので、使い方は想像しづらいかもしれません。
ここでは、その「明らかになりますので」の意味や使い方について解説していきます。
「明らかになりますので」とは?
まず「明らかになる」の部分ですが、「不明確なことが明確になる」や「事実や結果が判明する」あるいは「隠されていたことが表沙汰になる」といった意味になります。
一般的な使われ方としては、「隠されていたものが発覚する」というような意味合いが強い言葉ですが、ビジネス上においては、調査やテストで「事実や結果が判明する」もしくは「データや数値が明確になる」という意味合いで捉える方が賢明と言えるでしょう。
「明らかになりますので」と、「明らかになります」の後に「ので」が就いていますから、この後には「明確になったことについて、何らかの行動が取られる(もしくは相手に取ってもらう)」か、「判明したことを前提にして、何らかの行動を取る(もしくは相手に取ってもらう)」という意味の表現が続きます。
「明らかになりますので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
現時点では明確になっていないものごとについて語る際に用いられますから、続く文章において、言及したものごとについての断定的な表現は出来るだけ避けるようにします。
具体例で説明すると、「消費者評価が市場調査で明らかになりますので、良い結果をご期待ください」がこれに該当する不適切な事例です。
ただ、ある程度結論が出ている場合もありますから、そのようなケースでは、多少「匂わせる」ことは不適切とは言い切れません。
また、あくまで一定の結果に伴い、相手に単なる準備を促すようなものであれば、特に問題にする必要はないでしょう。
「明らかになりますので」を使った例文
「明らかになりますので」を使った具体例を挙げてみましょう。
・『耐久テストの結果がまもなく明らかになりますので、結果が出しだい連絡させていただきます』
・『掲載の可否が近日明らかになりますので、掲載決定の場合に必要な書類をご用意ください』
これらのように、「明らかになりますので」の直前に、どの程度の期間で明らかになるのか記述するパターンもあり得ます。
「明らかになりますので」の類語を使った言いかえ
「明らかになる」の言いかえとしては、「判明する」「はんめいする」や「明確になる」「めいかくになる」と言った既出の代替語でも可能ですし、単純に「出る」で代用可能なケースもあります。
この場合、「判明しますので」や「明確になりますので」あるいは「出ますので」となります。
また、「ので」の接続詞の部分は「から」で代用しても構いません。
まとめ
「明らかになりますので」は、現時点でわかっていない事実や結果が将来明確になることを相手に伝える意図があります。
そして、この表現の後には、その事実や結果に基づいて取る行動や取られる行動を表現するフレーズが続きます。