アニメの「プレスコ」とは何を指す言葉なのでしょうか。
今回は、「プレスコ」の意味について解説します。
「プレスコ」とは?意味
「プレスコ」とは、「先に音声を収録し声の演技にあわせて作画を行うアニメの製作手法」を意味する言葉です。
「プレスコ」の概要
一般的なアニメーション作品はまず作画を先に行い映像を完成させ、完成した映像に合わせて声優が演技して音声を収録し音楽をつけて完成品に仕上げていく流れで製作されます。
このような一般的な流れとは逆の「先に声の演技を収録しそれにあわせて後から作画作業を行うアニメ制作の流れ」が「プレスコ」です。
「プレスコ」とはプレスコアリング (prescoring) の略語で日本語に訳すと「事前録音」となます。
海外の作品でよく見られる手法で声を演じる役者の演技を優先したいときに用いられます。
映像に合わせる必要がないので質の高い演技が期待できる反面、映像の間や演出が声の演技に制約されてしまうというデメリットも存在します。
日本のアニメはほとんどが作画先行ですがスケジュールの遅れなどにより結果的に「プレスコ」になるケースも見られます。
「プレスコ」の言葉の使い方や使われ方
『ディズニーアニメの白雪姫はプレスコで製作されている』
『スケジュールに余裕がないとプレスコは難しい』
まとめ
「プレスコ」は役者の演技を優先する意味もありますが映像に合わせて声で演技する技術が低い役者への救済措置でもあります。
日本でプレスコではほとんど見られないのはスケジュールの問題もありますが声優の技術レベルが高いからというのが一つの理由です。