心が奪われて満足したりうっとりすることを表す言葉には「陶酔」と「恍惚」があります。
この記事では、「陶酔」と「恍惚」の相違点を分かりやすく説明していきます。
「陶酔」とは?
「陶酔」とは気持ちよく酔うことを表す言葉であり、こちらはお酒以外にも雰囲気や体験などに対して使うことも可能です。
「陶酔」はうっとりした気分を表す時にも使われており、心が奪われて満足する様子を表すのが特徴です。
「陶酔」は異性に恋して心が奪われてしまうような感情を表す時にも使います。
「恍惚」とは?
「恍惚」とは物事に対して心が奪われている状態を表す言葉であり、うっとりする様を表す時にも使います。
「恍惚」はこれ以外にも意識がはっきりとしない状態を示す時にも使われており、こちらは体調不良や病気に対して使うことも可能です。
さらに「恍惚」は老人が病気のようにぼんやりしている様を示す時にも使います。
「恍惚」は英語で「エクスタシー」であり、こちらは性的な快感や体験によって得られるものに対してよく使われています。
「陶酔」と「恍惚」の違い
この2つはどちらも物事などに対して心が奪われて満足している状態を表す言葉です。
「陶酔」はまるでお酒に酔っているような状態であり、「恍惚」は喜びで興奮する様や性的な快感を表す時にも使われています。
「陶酔」の例文
・『その日本酒はあまりにも口当たりがいいので、すっかり陶酔してしまいました』
・『彼は二三日水墨画を描くことに陶酔しており、寝食を忘れて没頭しています』
「恍惚」の例文
・『猫をゴロゴロと撫でていると顔が恍惚としてくるので、この顔もまた可愛いですね』
・『カップルはクリスマスツリーの前で恍惚な顔をしており、目の毒だったのでさっさと帰りました』
まとめ
「陶酔」や「恍惚」は物事に心が奪われて満足することやうっとりした状態を示す言葉です。
「恍惚」は性的な興奮に対して使うことも可能です。