この記事では、「身を粉にする」と「身骨を砕く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「身を粉にする」とは?
身を粉にするとは、労苦を惜しまずに一生懸命働くことをいいます。
自分の体を粉々にするようにまで働くいう意味の比喩で、「粉」は「こな」ではなく「こ」と読みます。
身を粉にするはただ頑張っているというだけではなく、犠牲をいとわず一心不乱に取り組んでいる様子を表しています。
「身骨を砕く」とは?
身骨を砕くとは、力の限りを尽くしたり物事を一生懸命に行うことをいいます。
「しんこつをくだく」と読みます。
単に頑張るだけではなく、力の限りを尽くして頑張っている様子を表しています。
頑張りの度合いを示すために「骨を砕くほど」と表現しているのです。
「身を粉にする」と「身骨を砕く」の違い
身を粉にするも身骨を砕くも、一生懸命頑張る様子を表しています。
努力がすごいことを体が粉々になるまでと表現しているのが「身を粉にする」で、骨が砕けるまでと表現しているのが「身骨を砕く」になります。
また、身を粉にするには働くというニュアンスが含まれているので、仕事で使われることが多いです。
身骨を砕くの場合には、仕事に限らずその人が情熱を傾けているものに使っています。
身を粉にするの方が身骨を砕くよりも使われることが多く、よく知られています。
「身を粉にする」の例文
・『何十年も身を粉にして会社のために働いてきたのにあっさり解雇されてしまった』
・『身を粉にして働いてきたおかげで自分の店を持つことができた』
「身骨を砕く」の例文
・『身骨を砕いて己の研究に邁進した結果が大発見につながった』
・『身骨を砕いて会社のために尽くしたが報われることはなかった』
まとめ
身を粉にするも身骨を砕くも、労苦を惜しまず働いたり一生懸命頑張る様子を表しています。
よく知られているのは身を粉にするの方で、身骨を砕くはあまり使われてはいません。