この記事では、「不謹慎」と「不用意」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「不謹慎」とは?
周囲がどのような雰囲気か読まず、好きなように振る舞う人の行動を「不謹慎」【ふきんしん】といいます。
例えば、家族が亡くなったとき、悲しい気持ちで落ち込む遺族に向って笑顔で話しかける行為は慎みがなく、相手を考えない酷い行動になるのです。
また、職場をクビになって転職先を探しているのに、早期退職について話し出す人はまさに失礼な人として嫌われます。
「不用意」とは?
準備するべきなのに、まったく何もしていないことを「不用意」【ふようい】といいます。
例えば、会議を始めるのに必要な書類を人数分用意していないは、椅子が足りない、ボードを必要な位置に移動しておかないといった注意が足りない状況を指すわけです。
このようなところからうっかりして注意しないため物事を深く考えず、用心に欠けている人を指します。
「不謹慎」と「不用意」の違い
「不謹慎」と「不用意」の違いを、分かりやすく解説します。
真面目な態度を見せることなく、相手に配慮が欠けている様を「不謹慎」な人と言います。
周囲の空気が読めず、辺りに馴染もうともしない人は自分勝手な話をしたり、相手が言われると悲しい気持ちになる話題を平気で話すのです。
もう一方の「不用意」は簡単に人の秘密を他人へ話したり、相手のことを考えない卑劣な言葉で傷つける注意に欠けた行動や言動を表します。
「不謹慎」の例文
・『親が重い病気で治療しているのに、彼氏が葬式の話する』
・『お葬式に金ぴかの装飾品をしてくる兄の態度は不謹慎だ』
「不用意」の例文
・『配慮に欠ける従業員が不用意な発言で会議を中断させた』
・『不用意に味を変えれば店を潰す危険性があると注意した』
まとめ
「不」が付いた言葉を2つご紹介しましたが、意味に違いがあります。
どのような人の行為や言葉を指すか学び、うまく使ってみましょう。