「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」とは? ビジネス用語

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」とは?

このフレーズの「取り急ぎ」「急いで」「取り敢えず(とりあえず)」といった2つの意味合いを含んでいます。

「急いで」という意味の中には、最優先で素早く行動しているというニュアンスがあります。

また、「とりあえず」には他のことはさておき、第一にといった意味合いがあります。

よって「取り急ぎ」には「今は落ち着いてゆっくりとお礼を言っている時間がありませんが」といった意味になります。

ここで大切なことがいくつかあります。

まず、この言いまわしはメール(手紙)で使うもので、対面や電話での会話では使用しません。

また、このフレーズを使う相手です。

同僚や目下の人なら問題ありませんが、「取り急ぎ」をそのまま目上の人に使うと失礼にあたる場合があります。

また、「取り急ぎ」を使うのは本当に急を要していること、そのため第一報が舌足らずな内容のケースが多々ありますが、必ずあとでもう一度詳細についてや補足事項など連絡をし、相手に伝えた不完全な情報を新しい完全な情報に差し替えるというフォローすることが必要です。

後半の「〜のお礼を申し上げます」は、「言う」の謙譲語「申し上げる」に丁寧を表わした「ます」がついた言いまわしで、「〜のお礼を言わせていただきます」といった意味合いになります。

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「取り急ぎ」を使用する時の状況といえば、取るものもとりあえずの状況であるため、本当に急いでいる時のみの使用としてください。

また、急ぎということを逆手にとって、暗に相手を急かしているような印象を与えかねません。

このフレーズは使いやすいため、つい使ってしまう語句ですが、多用は避け、実際の行動も慌てることなく、落ち着いてできる仕事環境にすることが肝要です。

あと、「取り急ぎ」の類語として「とりあえず」は使わないようにします。

「すぐに」といった本来の意味が薄れ、現代では「さしあたって」「間に合わせとして」といった意味合いが強くなっているからです。

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」を使った例文

・『先ほどはご馳走になりました。取り急ぎ、お食事のお礼を申し上げます』

「取り急ぎ食事のお礼を申し上げます」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『まずは食事の〜』
・『略儀ながら食事の〜』
・『いったん食事の〜』
・『〜のお礼のみにて失礼します』

まとめ

このフレーズもビジネスの場面ではよく耳にする語句ですが、使う相手や使うタイミングを良く考え、漫然と用いないように注意しましょう。

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