この記事では、「退廃的」と「廃退的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「退廃的」とは?
すでに使われなくなってしまったものが衰えていき、荒れ果てる光景を「退廃的」【たいはいてき】といいます。
道徳的な人間ではなく、不健全な人を指す言葉になるのです。
このようなところから「退廃的な人生」と使い、人に役立てず、意味もない一生をただ生きてきた者は残念に感じさせると思う人を示す際に使われています。
「廃退的」とは?
使っていたものが人に使われなくなってしまうことを「廃退的」【はいたいてき】といいます。
使われなくなった施設や建物を指す言葉であり、廃墟化している状況を指すのです。
廃墟するだけではなく、その場にいられないほど不必要な分際と表すものを対象としています。
元々は「退廃的」と使われていた言葉ですが、使い方を間違って認識した人が使うようになった言葉です。
「退廃的」と「廃退的」の違い
「退廃的」と「廃退的」の違いを、分かりやすく解説します。
とても健やかに生きているように見えず、己を高めて生きようとしない堕落した人を「退廃的」といいます。
「退廃的な男性」といった使い方をすれば人生がすでに終わっている生き方して、ただ毎日を投げやりに生活する様を表すのです。
もう一方の「廃退的」は廃墟して崩れてしまう寸前の建物のような人生を送る人を指します。
ただ、この漢字は常用漢字ではなく、「退廃的」の方が正しいと認識されて使われているところが違う点です。
「退廃的」の例文
・『退廃的な大人といる子供はやる気がなく、勉強しない』
・『真面目な自分を変えるため退廃的な考え方で生きたい』
「廃退的」の例文
・『大手企業に勤める人を見ると廃退的な気持ちに包まれる』
・『廃退的な作品を見ると悩みが消えて、楽な気持ちになる』
まとめ
同じ意味がある言葉ですが、意味を学び、どのような状況で使えばいいかうまく場面によって使い分けてみるといいでしょう。