「普遍的」と「画一的」はそれぞれどのような意味を持ち何が違うのでしょうか。
この記事では、「普遍的」と「画一的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普遍的」とは?
「普遍的」とは、「全てのものに広く当てまること」を意味する言葉です。
「普遍的」の「普遍」には「広く行き渡る」「あらゆるところに行き届いている」という意味があります。
あらゆるところまで行き届いている、つまり幅広い範囲がそうであり当てはまる様子を表す言葉が「普遍的」です。
一般的には時間や場所など条件による違いがなく時代を超えて共通している物事に対して用いられる表現です。
どこの国でも同じである様子や時代を超え昔も今も変わらない物事を指して「普遍的」と表現します。
「画一的」とは?
「画一的」とは、「種類が1つしかなく特徴がないさま」を指す言葉です。
数はたくさんあるのにどれを見ても同じようで特徴がなく個性に欠ける様子を表します。
大量生産品のように皆同じで揃っている状態に対して使うほか、個別の事情や理由を考慮せず同じように扱うさまに対しても用いられる表現です。
全てを型枠にはめたような同じ状態に対して用いる表現であり、本来は個性や特徴があってもいいはずなのにそれが見られず揃って同じように見える様子を強調した言い方です。
「普遍的」と「画一的」の違い
「普遍的」と「画一的」の違いを、分かりやすく解説します。
「普遍的」は場所や時代など条件によって左右されない揺るぎなさのニュアンスを含む表現なのに対し「画一的」はどれもこれも同じようなものばかりで個性や特徴にかけるさまを嘆くニュアンスを含む、という違いがあります。
「普遍的」は異なるものの中に見られる共通性を指し「画一的」は異なるものを一定の枠に当てはめることで生まれた共通性を表す、という共通性のあり方も違いの1つです。
「普遍的」の例文
・『普遍的な考え』
・『食べることの大切さは時代を超えて普遍的なものだ』
「画一的」の例文
・『画一的なやり方に反発する』
・『画一的で面白みにかける』
まとめ
「普遍的」と「画一的」では意味が大きく異なります。
言葉のニュアンスを正しく理解し使い分けてください。