悲しみに関する花言葉を持つ花は少なくありませんが、「永遠の悲しみ」ほど強い花言葉を持つ花は多くありません。
一般的には、悲しみを含むいかなる感情も永遠には続かないもの。
2014年にベルギーのルーヴェン・カトリック大学にて行われた研究によれば、悲しみは他の感情と比べてずっと長く持続するものの、それでも120時間ほどしか続かないそうです(参考までに喜びは35時間、怒りは2時間、恐れは0. 7時間)。
ゆえに「永遠の悲しみ」は一般的な範疇の悲しみには決して収まることのない悲哀、悲嘆に使うことになるでしょう。
具体例としては愛する者を失った悲しみなどが挙げられます。
「永遠の悲しみ」の花言葉を持つ花
「永遠の悲しみ」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「エンドウ」
エンドウはマメ科エンドウ属のつる性植物です。
いわゆるえんどう豆であり、煮物、豆ご飯、スープ、炒め物など様々な料理に使われています。
また様々な品種があり、スナップエンドウやアカエンドウなどもその仲間です。
加えてグリーンピースは、エンドウの未熟な種子のことを指します。
実は世界最古の農作物のひとつで、古代ギリシャや古代エジプトにおいても栽培された記録が残っているそうです。
花言葉は「永遠の悲しみ」「約束」「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」など。
これらは互いにイメージのかけ離れたものとなっていますが、このような花言葉が付いた理由はエンドウが人類の悠久の歴史を見守り支えてきたこと、人類の喜びも、人類の悲しみも数多く見てきたことだといわれています。
「アンモビウム」
アンモビウムはキク科カイザイク属の花です。
カイザイクと呼ばれることもありますが、この名は花びらが貝細工を思わせる光沢を帯びていることからきているといわれています。
また乾燥しても変質しにくいことから、ドライフラワーとしても人気がある花です。
花言葉は「永遠の悲しみ」「不変の誓い」「固い約束」「飛躍」など。
これらはドライフラワーとして長持ちすることや葉が翼のようであることなどからきています。
例えば永遠にも思える悲しみをバネにして飛躍する、あるいはひどい悲劇を繰り返さないように何かを誓うといったシーンに向いているでしょう。
「永遠の悲しみ」と似た花言葉を持つ花
例えばマリーゴールドが持つ「絶望」という花言葉は、場合によっては「永遠の悲しみ」と同じように使えるでしょう。
アリウムが持つ「深い悲しみ」やアロエが持つ「悲嘆」なども同様です。
少し変わったものですとコルチカムの「私の最良の日々は過ぎ去った」という花言葉もあります。
まとめ
「永遠の悲しみ」という花言葉を持つ花としてはエンドウやアンモビウムが挙げられます。
とてもネガティブな意味合いが強い花言葉ですが、これ以上ない悲しみに合わせるにはぴったりのものです。