「君を忘れない」の花言葉を持つ花とは?似た花言葉を持つ花まで徹底解説

「君を忘れない」の花言葉を持つ花とは? 花言葉

「君を忘れない」という花言葉の花は、何らかの事情で親しい友人や恋人と離れてしまう時の餞別に向きます。

「忘れない」に着目して、参考書のデザインなどにも良いでしょう。

相手の好みや状況をよく吟味した花は、相手の印象にも残り、実際に「忘れない」でいてくれる事にも繋がるでしょう。

「君を忘れない」の花言葉を持つ花

「君を忘れない」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。

「シオン(紫苑)」

キク科シオン属の多年草です。

淡紫色の一重のキクで、日本でも古くから愛された花です。

「君を忘れない」という花言葉の由来は平安時代に書かれた『今昔物語』にあります。

昔、とある兄弟の父が死んだ後、2人は墓前に日々花を供え弔いました。

兄はやがて負担になり、「ワスレグサ」を供えて次第に忘れていき、弟は「シオン」を供えいつまでも覚えていた、というものです。

これだけではよく分かりませんが、「シオン」にはものを忘れさせない力があると信じられていたのです。

他の花言葉としては、「遠方にある人を思う」「思い出」「ごきげんよう」「忘れぬ心」「どこまでも清く」など、良いイメージの言葉が揃います。

「アツモリソウ(敦盛草)」

ラン科アツモリソウ属の多年草です。

赤紫色の下ぶくれの花で、太ったペンギンのようでもあります。

この花の形を「平敦盛」の背負った「母衣(ほろ)」に喩え、「アツモリソウ」の名前が付きました。

「母衣」とは、矢や石を防ぐため、風で膨らむようにして背負った布です。

この平敦盛は初陣で討ち取られましたが、討ち取った「熊谷直実」は戦の無常を感じ、やがて出家しました。

ここから「君を忘れない」という花言葉が付いています。

他に「移り気」「変わりやすい愛情」という花言葉が付くため、贈る時は意図を明らかにしましょう。

尚、絶滅危惧種であり、野生個体を採取するとは犯罪になるので、贈る時は画像などにしましょう。

「パプリカ」

ナス科トウガラシ属の多年草で、花弁6枚の白い花を咲かせます。

もっとも、「ピーマン」のような果実の方が、なじみ深いでしょう。

同属の「トウガラシ」は、古くから人類と付き合いのある作物として「旧友」という花言葉が付いています。

一方、「パプリカ」もアメリカ大陸からヨーロッパへ伝来した時期は同じですが、改良の歴史を挟むため「君を忘れない」という、それよりも軽い意味になっています。

他に「同情」「海の恵み」という特に関連性のない花言葉が付きます。

「君を忘れない」と似た意味の花言葉を持つ花

「君を忘れない」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。

「ジニア(百日草)」には「別れた友を思う」「ネリネ」「また会う日を楽しみに」と、友人向きの花言葉が付きます。

また、「ダンギク(段菊)」「忘れ得ぬ思い」「9本のバラ」「いつもあなたを想っています」は、恋人との再会を強く期待する言葉です。

「4本のバラ」「死ぬまで私の愛は変わりません」も意味は近いですが、持久走ペースで会うモチベーションは薄めです。

まとめ

「君を忘れない」という花言葉を持つ植物は「シオン」「アツモリソウ」「パプリカ」です。

似た意味の花言葉を持つ花として「ジニア」「ネリネ」「ダンギク」「9本のバラ」「4本のバラ」などがあります。

相手へ印象付ける事も出来るため、花はよく吟味しましょう。

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