金へんに苗と書く「錨」はどう読み何を意味しているのでしょうか。
今回は、「錨」の読み方と意味について解説します。
金へんに苗で「錨」の読み方
「錨」の読み方は音読みでは、訓読みではです。
「錨」の意味や解説
「錨」とは、「船舶を停泊するために使う固定器具」のことです。
水に浮かぶ船を止めるために使う船舶の設備で巨大な重い固定具を水底に下ろし重さで船が流されないようにして使います。
さまざまな形状がありますが一般的には鉤爪が飛び出た形状になっており爪が水底の地形に引っかかることで流されるのを防ぎます。
「錨」は非常に重くその重量を利用して流されるのを防止する船舶の停泊には欠かせない器具です。
固定具を利用せずに水上で船舶を止めることは不可能であり停泊時に「錨」を下ろさないと簡単に流されてしまいます。
大型船が安全に航行して停泊できるのは船の重量を支えられるだけの「錨」があるからです。
水に沈めて使う構造上、使用する材料は必ず水より比重が重いものでなくてはいけません。
木材など水より比重が軽いもので製作すると沈めようとしても浮き上がってしまいます。
水より軽い木材で製造されたものもありますが重りとして石材を組み合わせて使うなど水に沈むよう十分な重さで作られています。
「錨」の熟語での使い方や使われ方
・『投錨』【とうびょう】
「水の中へ錨を下ろして船舶を停泊させること」を表します。
昔の船は錨を人の手で投げ下ろしていたことから生まれた言葉です。
現在の船舶ではほとんどが巻き上げ機を使った機械操作で錨を下ろしていますが言葉自体は現在でも同じ意味で使われています。
・『抜錨』【ばつびょう】
「沈めていた錨を引き上げること」を表します。
水底から錨を引き抜いて出発することを指す言葉です。
まとめ
「錨」は日常ではほとんど使いませんが船舶関係では重要な意味を持つので正しい読み方と意味を知っておきましょう。