田へんに又4つと書く「畷」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「畷」の読み方と意味について解説します。
田へんに又4つで「畷」の読み方
「畷」の読み方は音読みでは「テツ」「テイ」「セイ」「セ」、訓読みでは「なわて」です。
「畷」の意味や解説
「畷」とは、「田んぼの間を通る細い道」を意味する言葉です。
田を作る際は区画としてある程度の大きさに区切って作られます。
田んぼは水を流し込み貯めておく必要があるため畑とは違い周囲を少し高くして固め水が周囲に流れ出ないようにする防壁を作ります。
周囲の土を固めて作る田んぼ同士が隣接する部分はしっかりと固められた厚い土によって隔てられますが、田んぼを隔てる厚い土によって作られる通り道が「畷」です。
一般的にはあぜ道と呼ばれる田の間の通り道のことで人が移動するのに利用しますが正式に道として整備された場所ではありません。
田の区切りを道として利用しているので幅は狭く人間が通るのがやっとで車両などは入り込めない狭さです。
広い場所を開墾して作られた田の場合は区画がきちんと整備されているので「畷」もまっすぐに通りますが、きちんと計画して整備されていない田に通る「畷」は入り組んだり曲がっていたりなど人の行き来はできても道と呼ぶには複雑すぎる形状になっています。
法律上も正式な道としては扱われず地図に記載されないような田んぼの間の筋が「畷」です。
「畷」の地名や名前での使われ方
・『四條畷市』【しじょうなわてし】
大阪府の東北部、生駒山地に位置する市です。
市域の6割以上を生駒山地が占めており生駒山のふもとに広がる平地が開発された大阪府のベッドタウンです。
・『小畷町』【こなわてちょう】
愛知県豊橋市にある町名です。
東八町駅と柳生橋駅の間に位置します。
まとめ
「畷」は地名での使用が多く、本来の意味で使うことはほとんどありません。
難読漢字なのでこの機会に読み方と意味を知っておきましょう。