この記事では、「媽」の読み方を分かりやすく説明していきます。
女へんに馬で「媽」の読み方
「媽」という漢字は訓読みでは「はは」と読み、音読みでは「ボ」や「マ」、「モ」と読みます。
「媽」の意味や解説
「媽」には「母」という意味が含まれています。
「媽」はしなやかに両手を重ねて、跪く女性の象形である「女へん」にウマの象形である「馬」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「媽」の熟語での使い方や使われ方
・『媽祖』【まそ】
航海や漁業の守護神として、主に中国沿海部で信仰されている道教の女神です。
「媽祖」は宋王朝時代に実在していた官吏の娘「黙娘」が神になったものと伝えられています。
「黙娘」は若い頃から病気を治すなどの奇跡を起こし、後に仙人に誘われて神になったという伝承が残っています。
・『媽閣廟』【マーコーミョウ】
マカオ半島にあり、航海と漁業の守護神「媽祖」が祀られている寺院です。
「マカオ」の地名の由来になったとも言われています。
マカオ最古の寺院であり、1368年から1644年の明代初期に漁師たちによって建設されたと伝えられています。
また、「媽閣廟」は2005年にマカオ歴史地区の一画として、世界文化遺産に登録されているのです。
・『阿媽港/亜媽港』【あまこう】
「天川」の同義語であり、室町時代末期から江戸時代初期にかけての日本で中国広東省のマカオを指した名称です。
一説によれば、ポルトガル人の船乗りたちが「阿媽港/亜媽港」を聞き違えて「マカオ」になったとも伝えられています。
・『阿媽』【あま】
中国やインドなどの東アジア在住の外国人家庭で雇用されていた現地人のメイドや乳母のことであり、カタカナで「アマ」とも表現されます。
まとめ
「媽」は訓読みでは「はは」と読み、音読みでは「ボ」や「マ」、「モ」と読む漢字でした。
そして、「媽」には「母」という意味が含まれています。