この記事では、「譲る」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「譲る」という言葉の意味
「譲る」という言葉は、元々自分が持っていた物や権利などを他の人に与える際に用いられており、自らが一歩下がることで、優先的に別の人に権利が移ったり、本来であれば他の人が手にすることができない物をもらえたりする際に使われる文言になります。
「譲る」という言葉の1つ目の意味は、「自分の物や地位、権利などを別の人に与える」です。
2つ目は「自分を後回しにして、他人を先にする」などという意味合いで使われています。
「譲る」の類語や言い換え
「譲る」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『譲歩(じょうほ)する』
相手の意見や主張などに重きを置いて、問題などの解決に導く際に用いられる言葉で、「他人の考えや意見などと折り合いをつける」さまや「自分の意見や主義などをまげて他の意見に従う」様子などを示す文言になります。
・『明け渡す』
今まで住んでいた土地や建物、部屋などから立ち退いて他人に渡すという意味合いで使われる言葉で、「物や権利などを他人に渡す」さまなどを表す際に用いられる表現になります。
・『折衷(せっちゅう)』
異なる主張や意見などの良いところをとり合わせて、一つにまとめ上げる際に用いられる言葉で、「両方の良い箇所をまとめてほどよく調和させる」さまや「一方の意見や考えのみに固執せず、異なる側の主張なども汲み入れる」様子などを示す文言です。
・『折り合う』
「お互いが譲り合って解決する」さまや「双方が納得することができる点を探る」様子などを表し、意見や主張などが対立する場合に妥協点を探って答えを導く、などと言う意味合いで用いられる言葉になります。
「譲る」の類義語
「譲る」の類義語は以下の通りになります。
・『互恵(ごけい)』
主に国家同士がお互いに特別な便宜や恩恵などをはかりあうという意味合いの言葉で、「特別な恩恵や便益などをお互いに受け合う」さまや「お互いに恵みを分け合う」様子などを示す表現になります。
・『協調(きょうちょう)』
「お互いに協力し合う」さまや「双方の力を合わせて助け合う」様子などを表す言葉で、本来であれば利害の相反する関係の両者が協力して問題などを解決する際に使われる言葉になります。
・『委ねる(ゆだねる)』
「処置などを人にまかせる」さまや「あることに身をささげる」様子などを表し、主に自分ではどうにもならない事や、解決できないことなどを他人にまかせる際に使われる文言です。
・『譲渡(じょうと)する』
自分が持っている権利や財産などを他人に譲り渡すという意味合いの言葉で、「他人に権利を移転させる」さまや「有償無償を問わず財産などを他人に与える」様子などを示す表現になります。
まとめ
今回は「譲る」という言葉について紹介しました。
「譲る」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。