この記事では、「だるい」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「だるい」という言葉の意味
「だるい」という言葉は、江戸時代に描かれた小説「浮世草子」ですでに登場している「たるし」という語を由来とする「だるし」の口語形で、「きっちりしていない」などと言う意味合いで用いられていた文言になります。
またこの「だるい」という語は、語源となる「たるし」という語を濁音化させて、ネガティブな要素を持たせた「だるし」という語が転じた形になります。
「だるい」という言葉の1つ目の意味は、「身体を動かすのがおっくう」です。
2つ目は「しまりがない」さまや「活気がなくて面倒な」様子などという意味合いで使われています。
「だるい」の類語や言い換え
「だるい」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『けだるい』
「何となくやる気がでない」さまや「締まりがなくてだらしない」様子などを表す言葉で、心も身体も疲れていて覇気(はき)がない状態を指して用いられる文言です。
・『かったるい』
身体が疲れていて気分が重く感じたり、気持ちがなんとなく優れない際に使われる言葉で、「気持ちが乗らない」さまや「気分が晴れない」様子などを表す言葉になります。
・『しんどい』
「とても疲れている」さまや「精神的かつ肉体的にひどく落ち込んでいる」様子などを表す言葉で、体に重い荷物を載せたような負担を感じている状態を指して用いられる表現になります。
・『骨が折れる』
ある事柄を行う際に大変苦労をするという意味合いの慣用表現で、「大変な労力を要する」さまや「非常に困難である」様子などを示す文言です。
「だるい」の類義語
「だるい」の類義語は以下の通りになります。
・『ぴりっとしない』
「緊張感に欠けて今ひとつしまらない」さまや「きっちり事が運んでいない」様子などを示す言葉で、主にスポーツ選手などが期待通りの活躍を見せなかったり、緩んだ印象のプレイを披露(ひろう)した際に使われる表現です。
・『無粋(ぶすい)』
「言動や身なりなどが洗練されていない」さまや「遊び心がわからない」様子などを表し、文字どおり「粋では無い」態度や人などを指して用いられる文言になります。
・『物憂い(ものうい)』
何となく気分が乗らずに心が晴れない状態を表す言葉で、「気持ちがさっぱりしない」さまや「気分がふさぎ込んで何もかも面倒な」様子などを示しています。
・『まどろっこしい』
やることなすことが大変遅くて、いらいらするという意味合いの言葉で、「遅くて手間取っている」さまや「回りくどくてじれったい」様子などを示す文言として使われています。
まとめ
今回は「だるい」という言葉について紹介しました。
「だるい」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。