花言葉には華やかなものも多いですが、恐ろしい意味合いを持つものも少なくありません。
「罪」とは、法に触れるようなことを指したり、法に触れなくとも良心、道徳のとがめを受けることを指します。
相手を断罪するつもりで花を贈ることは少ないのですが、良心の呵責から「罪」の花言葉の花を選ぶこともあるかもしれません。
今回はそんな様々な「罪」の気持ちを表す花言葉を持つ花を紹介します。
「罪」の花言葉を持つ花
「罪」そのものの花言葉を持つ花は「ユウガオ(夕顔)」です。
「ユウガオ(夕顔)」はウリ科の1年草の植物で、夕方に花を咲かせ、朝には花が萎んでしまう姿から名前がつけられました。
「ユウガオ(夕顔)」に「罪」の花言葉がつけられたのは平安時代の文学、源氏物語の登場人物の一人である夕顔に由来すると言われています。
夕顔は光源氏の逢瀬の相手の一人でしたが、女性の霊によって呪い殺されてしまいます。
夕顔と逢瀬を楽しんでいた光源氏は、実はこの時別の女性とも深い関係になっており、その女性との関係を無視して夕顔との逢瀬を楽しんでいた、これこそが「罪」だということなのでしょう。
「罪」に関連した花言葉を持つ花
「罪」に関連する花言葉を持つ植物も併せて紹介します。
「あなたの死を望みます」という花言葉を持つ「スノードロップ」、「恨み」という花言葉を持つ「オトギリソウ」などは憎しみの感情が溢れる花言葉を持つ植物といえます。
また一方で「あなたを許す」という花言葉を持つ植物「ネモフィラ」もあります。
「スノードロップ」
イギリスに伝わる物語の中に、死んでしまった恋人に「スノードロップ」を供えると体が雪に変わってしまったという伝承が残っています。
そのことから「スノードロップ」は死と関連づけられることが多い植物です。
怖い花言葉もありますが、「希望」、「慰め」といった花言葉も同時に持ち合わせています。
「オトギリソウ」
鷹匠の兄弟の兄が秘密にしていた鷹の秘薬になる植物を弟が他人にバラしてしまい、怒った兄が弟を斬り殺してしまった。
という平安時代の伝承に名前を由来する植物です。
花言葉もこのエピソードからつけられました。
「オトギリソウ」は「秘密」という花言葉も持っています。
「ネモフィラ」
「ネモフィラ」は青色のものが有名ですが、白、黒色などの種類も存在します。
花言葉はギリシャ神話に伝わるネモフィラという女性の悲しい愛の物語に由来しますが、可憐な「ネモフィラ」の花を贈ることで相手を許す気持ちが伝わりやすくなるかもしれません。
まとめ
「罪」という花言葉を持つ植物自体は多くありませんが、自分の怒りであったり、悲しみであったりを表す植物はいくつもありますし、同時にそんな気持ちを許すための花言葉を持つ植物も存在します。
贈答の際の参考になさってください。