「嘘」と「ブラフ」のうち、後者は何となくイメージが浮かぶものの、明確な意味を説明するのは難しいかも知れません。
「嘘」に対して、「ブラフ」はどのような意味を持っているのでしょうか。
この記事では、「嘘」と「ブラフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嘘」とは?
「嘘」の意味は基本的に3つに分けられるでしょう。
まず、事実と異なることを相手に告げて、騙すことが「嘘」の一つ目の意味です。
主に故意に相手を騙した時に使われます。
他には、正しくない事柄そのものも、「嘘」の意味の一つです。
「嘘のやり方を教えてしまった」と言うような使い方をします。
最後に、好ましくない場面に遭遇した時も、「嘘」と表現することがしばしばです。
試合で逆転負けして「こんなの嘘だ」と言うようなのが、代表例と言えます。
「ブラフ」とは?
「ブラフ」の意味は、主に交渉や勝負など、駆け引きの場面で自分を大きく見せることです。
はったりや虚栄に近いですが、戦略的に相手にプレッシャーをかけ、自信が有利になるように仕向ける意図がある場合に用います。
「ブラフ」は英語では「bluff」と書き、絶壁と言う意味です。
昔、崖から飛び降りるつもりだった人が、余りの絶壁に恐れをなし、いよいよと言う時に翻意したと言う逸話があります。
このエピソードが転じて、「見かけと異なる行為をすること」を「ブラフ」と呼ぶようになり、今のような使われ方をされ始めたそうです。
「嘘」と「ブラフ」の違い
「嘘」と「ブラフ」の違いを、分かりやすく解説します。
まず、「嘘」は過失を含みますが、「ブラフ」はそうではありません。
「ブラフ」が意図的に、相手を騙したり、勘違いさせたりする行為です。
「嘘」は間違ってついてしまうこともあるため、ここが両者の大きな違いの一つです。
また、「嘘」は相手のためにつくケースもあります。
傷つけないように思いやって、事実と違う「嘘」を教えた経験は、多くの方にあるでしょう。
対して「ブラフ」は利己的です。
自身に得がない場面では、基本的に「ブラフ」は使いません。
他に、「ブラフ」は戦略的なテクニックの一種ですから、「嘘」と違って、好ましくない場合や正確でない事柄に対しての使用は不適切です。
例えば、望んでいない結果に対し「こんなのは嘘だ」と言っても、「これはブラフだ」とは言いません。
「嘘の字を書く」とは言いますが、「この字はブラフだ」と表現するのは無理があります。
まとめ
「嘘」と「ブラフ」についてまとめてきました。
両者の違いは幾つかありますが、主に駆け引きではったりをかける時には「ブラフ」が好んで使われます。
対して、「嘘」は駆け引きの場面以外でも、様々なシチュエーションで使われるのが特徴です。
悪意をもって騙すのも「嘘」ですが、相手を思いやってつくこともあります。
何の意味もない「嘘」もあるでしょう。
これに対して「ブラフ」は、基本的に自身が利益を得る目的で、意図的に使います。