このフレーズの意味は?
敬語にした場合の用法や使用例、別の言葉への言い換え方法などを徹底的に説明します。
このフレーズの意味
「どう」は「どのように」「どういった」という意を表わします。
また、「思います」は「個人的な推量・判断を述べる場合に使う言葉」です。
よって、このフレーズは「どのように考えますか(推し量りますか、判断しますか)」といった意味になります。
このフレーズの敬語での使い方や表現方法
この言いまわしの敬語による言い表わし方について以下に記載します。
敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語がありますので、それぞれについて述べたいと思います。
まず、元々の語句が何であるか確かめます。
すると元の語句は「どう思うか」ということがわかりますので、この元の語句に対しての敬語による言い表わし方を見ていきます。
まずは尊敬語です。
尊敬語は行為を行なう人を敬う敬語ですので、「思う」人が敬意を払う対象になります。
「思う」の尊敬語「思われる」に丁寧語の「ます」と疑問文を表わす助詞の「か」が付加された「どう思われますか」と言うフレーズが尊敬語となります。
次に謙譲語です。
謙譲語は相手に対して自分がへりくだって言う言いまわしですので、この語句の場合、「思う」のは相手のため謙譲語はありません。
最後に丁寧語について述べます。
「どう思うか」の丁寧語は「どう思いますか」になるため、表題のフレーズ自体が丁寧語になります。
「思う」の連用形「思い」に丁寧語の「ます」と疑問文を表わす助詞の「か」が付加された丁寧語の言いまわしです。
このフレーズの使い方ですが、メールで「どう思いますか」を使って相手に尋ねることはよくあります。
たとえば、「作業効率化のための方策案をまとめましたが、いかが思われますでしょうか」と尊敬語を使用したメールは違和感がありません。
しかしこれを丁寧語でメールすると「作業効率化のための方策案をまとめましたが、どう思いますか」といった感じになり畏まった内容のメールには不向きです。
これは会話でも同様で、上司など目上の人には尊敬語、職場の先輩などとカジュアルな会話のときなどは丁寧語を使用します。
このフレーズの言い替えや使用例
・『あの先輩のアイデアどう思いますか』
・『明日のミーティングは9時からにしようと考えていますがどう思いますか』
・『新しい企画案についてどう思われましたか』
・『今年度の課の活動方針についていかがお考えでしょうか』
・『新人教育のカリキュラムについてご意見をお聞かせいただけませんか』
まとめ
敬語は相手や場面、状況などによって最も適した言い表し方にすることが求められます。
決まり切ったフレーズの敬語に固執せず、多くの種類の敬語をマスターして使い分けられるようにしましょう。