この記事では、「切ない」と「悲しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切ない」とは?
「切ない」は「せつない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「辛い気持ちのやり場が見つからなずに苦しむこと」という意味で、嫌なことや辛いことのはけ口が見つからず、一人で思い悩むことです。
2つ目は「ある人への恋しさで胸が締め付けられる様に感じること」という意味で、好きな人へ自分の思いを伝えられずに辛い思いをすることです。
3つ目は「自分の思い通りにいかずに虚しいと思うこと」という意味で、自分が良いと思う状態にならず、やることが無駄になり虚しさを感じることです。
上記に共通するのは「身動きが取れず辛い」という意味です。
「切ない」の使い方
「切ない」は「辛い気持ちのやり場が見つからなずに苦しむこと」「ある人への恋しさで胸が締め付けられる様に感じること」「自分の思い通りにいかずに虚しいと思うこと」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「切なく感じる」などと使われたり、名詞として「切なさが残る」などと使われます。
基本的に、辛い気持ちのやり場が見つからず、胸が締め付けられる様に感じることに使われる言葉です。
「悲しい」とは?
「悲しい」は「かなしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「心が痛んで泣けてくる様な気持ちになること」という意味で、辛いことがあって心が痛み、今にも泣きたいと思う気持ちのことです。
2つ目は「人を泣きたい気分にさせる様子」という意味で、ある物が人を泣きたくさせる要素を持っていることです。
3つ目は「非常に残念でがっかりする気持ち」という意味で、ものごとが思っていたのと全く逆の状態になり、どうしようもなく落ち込むことです。
上記に共通するは「心が痛む」という意味です。
「悲しい」の使い方
「悲しい」は「心が痛んで泣けてくる様な気持ちになること「人を泣きたい気分にさせる様子」「非常に残念でがっかりする気持ち」という意味で使われます。
形容詞として使われたり、副詞として「悲しく聞こえる」などと使われたり、名詞として「悲しさ・悲しみ」などと使われます。
基本的に、辛いことがあり、心が痛んで泣けてくる様な気持ちに使われる言葉です。
「切ない」と「悲しい」の違い
「切ない」は「辛い気持ちのやり場が見つからず、胸が締め付けられる様に感じること」という意味です。
「悲しい」は「辛いことがあり、心が痛んで泣けてくる様な気持ち」という意味です。
「切ない」の例文
・『子供が虐待されたニュースを聞くと切ない』
・『都会で独り暮らしを初めて、人が冷たく感じて切ない』
・『毎日職場で好きな人の顔を見ると切ない』
・『一年間必死に勉強しても不合格とは切ない』
「悲しい」の例文
・『学生時代からの親友が亡くなって悲しい』
・『大好きなレストランが閉店になり悲しい』
・『悲しいメロディーを聞いて思わず涙する』
・『思い切って告白したのに悲しい結果に終わる』
まとめ
今回は「切ない」と「悲しい」について紹介しました。
「切ない」は「胸が締め付けられる」、「悲しい」は「心が痛んで泣けてくる」と覚えておきましょう。