「措置」と「処置」の言葉の意味と違いをご存知でしょうか。
ここでは、それぞれの言葉の意味と、違いを丁寧に説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「措置」の意味や使い方
「措置」とは、物事など上手くとりはからい、始末をすることを言います。
また社会福祉的に使う場合は、要援助者の為に、行う行政行為、施策の総称となります。
「この件については、君が措置を講じてやって欲しい」「それぞれに措置する」などと使います。
「処置」の意味や使い方
「処置」とは、状況などを考えて扱いを決めることを言います。
また怪我、病気などの治療、手当のことも「処置」と言い表します。
「処置が早かったので軽症ですんだ」「これは応急処置なのでちゃんと病院に行ってください」などと使います。
「措置」と「処置」の違い
「措置」と「処置」、それぞれの言葉の意味を説明しました。
似たような意味合いですが、違いがありますのできちんと使い分けるようにしましょう。
「措置」とは、上手くとりはからい始末をするという意味になります。
社会福祉などにおいて行政行為、施策などを「措置」と言いますのも、それぞれの状況に合わせて上手くとりはからうという意味があることがわかります。
一方で「処置」ですがこちらは状況などを考えて扱いを決める、怪我、病気などの治療、手当をするという意味になります。
起こっている物事に対してしっかり対応するという意味合いであることがわかります。
この違いを理解して、どちらの言葉が適切なのかを判断して使ってください。
「措置」使った例文と意味を解釈
「措置」を使った例文とその意味を見ていきます。
「措置」使った例文1
「どうして、彼だけ優遇措置なんだ、不公平だ」
「優遇措置」とはよく使われる言い回しです。
意味は手厚くされる、大切に扱われることで、簡単に言えば「特別扱い」ということになります。
例文は彼だけみんなと違う扱いで、一人だけ優遇されるとは不公平だと怒っているのです。
「措置」使った例文2
「それぞれの状態を見て、適切に措置するようにしている」
「措置」とは上手くとりはからい、始末することを言います。
例文は何かも同じではなく、それぞれの状態に応じて上手くとりはからうようにしていると言っているのです。
「処置」を使った例文と意味を解釈
「処置」を使った例文とその意味を見ていきます。
「処置」を使った例文1
「みんながこれだけ説得しても聞かないなんて、彼女は処置無しだ」
「処置無し」とは、よく使われる言い回しですが、意味は良い方法、手段がないことで、どうしていいかわからない、何もできないといった時に使うのです。
例文は、彼女は人の話を聞かないから、どうしていいかわからない、何を言っても無駄であるといったことを言い表しているのです。
「処置」を使った例文2
「彼の処置は君に任せる、早急に引き取って欲しい」
「処置」とは、状況を見て取り扱い方を決めることを言います。
例文は彼をどうするかは、君に任せると言っているのです。
このような言い方は厄介者を早くどこかへ追い払いたいという時に使います。
まとめ
いかがでしたか。
それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
「措置」と「処置」の違いを正しく理解して使い分けてください。