この記事では、「JICC」と「CIC」の違いを分かりやすく説明していきます。
「JICC」とは?
「JICC」とは、信用情報機関の1つで、個人別のノンバンク系の借り入れ状況を管理している機関です。
よって、主に消費者金融や商工ローン会社などが対象になり、それらから金銭の借り入れを行うと、必ずこの「JICC」にデータとしてそれが残ります。
返済状況についても随時記録されていく為、10万円を借り、毎月5千円ずつ返済しているとすると、借りた日付から、毎月きちんと返しているかどうか(その日付)まで、全て記録が残ります。
この間に他社を利用する際には、その情報の閲覧によって、貸せるかどうかの判断(審査)が行われることになると考えていいでしょう。
ここに返済の遅延の記録が付いてしまうとと、信用に傷が付いてしまいます。
その為、記録されている情報は、「信用情報」と呼ばれています。
「CIC」とは?
「CIC」も、信用情報機関の1つですが、こちらは信販系ローンの情報の管理を行っています。
簡単に言えば、直接現金を借りるのではないローン契約の情報です。
例として、通販でローン契約を結んだ時や、クレジットカードの利用情報が、この「CIC」の管轄になります。
携帯電話の毎月の料金の支払いも、実はこの「CIC」にその記録が残る仕組みなので、簡単に考えていると、その支払いの遅延があった為に(それを参照されて)、何かのローン契約や、新しいクレジットカードの契約が結べないということがあるかも知れません。
「JICC」と「CIC」の違い
「JICC」と「CIC」の違いを、分かりやすく解説します。
「JICC」には、ノンバンク系の情報が、「CIC」の方には、信販系の情報が記録されるという違いがありますが、これらの機関は情報交換を行っている為、消費者金融で借りていることは、「CIC」に加盟しているクレジットカード会社からも分かるという訳です。
その為、クレジットカードや何かしらのローンの審査に落ちてしまった時には、これら保存されている「信用情報」のどこかに原因があった可能性があります。
一度記録された「信用情報」は、約5年間残り続けます(携帯電話の支払いの遅延に限っては、10ヶ月程度となっています)。
また、銀行や信用金庫といった金融機関系の情報は、また別に「KSC」という機関が記録しており、銀行カードローンや、銀行を利用した住宅ローンなどについては、そちらの管理となります(「KSC」も、「JICC」や「CIC」と管理している情報について連携しています)。
まとめ
「JICC」と「CIC」は、このように違う機関です。
消費者金融は、このどちらかに加盟することが義務付けられており、それによって、他の機関との連携から、ほぼ全ての「信用情報」が閲覧できるという仕組みです(それを審査に利用しています)。