「提案書」と「企画書」の違いとは?分かりやすく解釈

「提案書」と「企画書」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「提案書」「企画書」の違いを分かりやすく説明していきます。

「提案書」とは?

議案や意見などを書いた書類のことです。

この書類に書かれていることは、会議で決める事柄の原案や、ある問題に対する主張や考えです。

いつに何をするなどの計画ではありません。

たとえば、機械の部品が劣化をしていたとします。

劣化をしていても機械を使えないことはないのですが、使用をするのに不便です。

また、今は大きな問題がなくても、このまま使い続ければいずれ壊れてしまう可能性があります。

そこで、機械の部品を交換した方がいい、という意見を出しました。

このとき、口頭で述べるのではなく、書類にして出しています。

この書類には、機械の部品が劣化していること、それによって具体的にどういった問題があるのかということ、具体的にこういったことをして欲しいということ、などが書かれています。

この書類のことを意味する言葉です。

その他にも、買収、実験、観光ツアーなど、さまざまな事柄のことが書かれます。

「提案書」の使い方

決めなければならないことや、ある問題に対する考えなどを書いたものを指して使用します。

計画や費用だけを書いたもののことではありません。

「企画書」とは?

あることを行うための計画を書いた書類のことです。

あらかじめ、方法、順序、日時などを決めて、それを書いたものを指します。

この書類には、誰が何をするのか、いつ行うのか、何が必要なのか、どれくらいの期間かかるのかなどが書かれています。

曖昧にはせず、できるだけ具体的に書かれることが一般的です。

日時の場合は、何月何日と書かれます。

たとえば、地元産食材を使用した料理を食べてもらうイベントを開催したいと考えたとします。

その場合この書類には、どの場所で開催するのか、いつ開催するのか、どこから食材を仕入れるのか、誰が料理を作るのか、誰が料理を販売するのかなどが書かれることになります。

「企画書」の使い方

何かを行う前に方法や順序などを決めて、それを書いた書類を指して使用します。

意見だけ、費用だけを書いたものには使用しません。

「提案書」と「企画書」の違い

何かを書いた書類を意味する言葉ですが、それぞれに書かれている事柄は異なります。

前者は意見などを書いたものです。

後者は計画を書いたものです。

こちらの方が、日時や費用などの内容が具体的に書かれます。

「提案書」の例文

・『提案書を受け取ってもらえた』
・『彼が作った提案書は実によくできている』
・『提案書を読む』
・『提案書の提出期限を守ってください』

「企画書」の例文

・『企画書に目を通す』
・『数十ページに及ぶ企画書』
・『企画書を1人で作る』
・『過去の企画書を読んでみる』

まとめ

2つの言葉が指す書類は似たような事柄が書かれていますが、それぞれ違うものです。

一方は意見などを書いたもの、もう一方は具体的な計画を書いたものです。

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