最近は日本語でも「ウェザーニュース」「ウェザーインフォメーション」というように「ウェザー」という言葉が使われるようになりました。
英語で表すと“weather”ですが、似た言葉に“climate”もあります。
この記事では、“climate”と“weather”の違いを分かりやすく説明していきます。
「climate」とは?
1番よく使われる訳は「気候」です。
「日本はほとんどの地域が温帯に属する」などが「気候」の話になります。
気候は毎日変わるものではなく、長期間の平均的な状態を表すため、いわゆる「天気予報」とは異なるのでご注意ください。
少し違った意味合いでは「風潮」「情勢」などとして使われることもあります。
また、“climate”は可算名詞として扱うことも押さえておきましょう。
「climate」の使い方
A. She likes warm climates. (彼女は暖かい気候が好きだ)
B. The climate of Japan is comfortable. (日本の気候は快適だ)
日常会話で使う場面はそう多くありませんが、資料などでは見かける単語です。
「weather」とは?
こちらは日本語でもよく使われる「天気、天候」です。
「天気予報」というときには“weather”を使いますが、不可算名詞なので注意してください。
また、名詞以外に動詞として使うこともできます。
その場合は「荒天をしのぐ」という意味です。
「weather」の使い方
A. How is the weather today?(今日の天気は何ですか?)
B. We weathered a hurricane. (私たちはハリケーンを乗り越えた)
A. が名詞、B. が動詞としての使い方です。
名詞の場合は“fine weather”“bad weather”など、天気の状態を“weather”の前に付けて言うことができます。
「climate」と「weather」の違い
一言で言うと「気候」と「天候」の違いです。
気候を意味する“climate”は、長期的な状態を表すことができる反面、「今日は晴れ」「明日は雨」というようにその日ごとの天気の話をすることはできません。
一方の“weather”は日々変わっていく天気のことを表します。
今の天気や数時間後の天気など、時間や場所を指定した範囲における話に使うのです。
また、“climate”が可算名詞、“weather”が不加算名詞という点も大事な違いなので押さえておきましょう。
まとめ
今回は“climate”と“weather”の違いを確認しました。
意味合いが近く感じるかもしれませんが、使い方が重なる場面はありません。
日常会話などで出てくるのは圧倒的に“weather”の方が多いでしょう。
なので“climate”は“weather”としっかり分け、気候に関する広い話・長期的な話をするときに使うものだと覚えておいてください。