この記事では、「怠慢」と「怠惰」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
是非、この2つの言葉の表現を把握して日常生活や商談等のシーンでお役立ていただければ幸いです。
ではこの2つについて解説します。
「怠慢」と「怠惰」の違い
先ず「怠慢」と「怠惰」の違いの違いについて解説します。
「怠慢」と「怠惰」の違いは、先ず「怠慢」(たいまん)については、やらなくても誰かがやるだろう精神です。
簡単にいうと、自分が怠けても困らないし支障はないだろう。
不必要だろう。
という時に「怠慢」(たいまん)という表現を使うことがあります。
そして、「怠惰」(たいだ)については、基本的にとりあえずやる。
またはやると見せかける事です。
結局のところやる気がなくて、適当にやる又はサボるという感じです。
このように違いがありますが、「サボる」という点では2つとも共通しているようです。
「怠慢」と「怠惰」の使い方の違い
次は「怠慢」と「怠惰」の使い方の違いについて解説します。
この2つの使い方の違いについては、「怠慢」の場合はやる必要性を感じないために、はなからやらないという時に使います。
全く手をつけない時は「怠慢」という表現や言葉を用います。
一方で「怠惰」の場合は、とりあえずはやっている又はやる振りをしている時に使うのです。
基本的にやる気がなかったり、適当にやってサボることを「怠惰」ということになります。
したがって例えばですが、「うちの子は何事にも怠慢だ」という場合は、はなから手をつけていないのです。
「うちの子はやる振りは上手なの。
怠惰なのね」というのはやる振りはするものの、やる気がなくサボっている状態となります。
「怠慢」の意味
ここでは「怠慢」の意味を解説します。
「怠慢」の意味としては、基本的にやるべきことを、なまけてしまい本来のあり方や形が出来ていない状態の事です。
または疎かにしていると表現も使われることがあります。
「怠慢」の使い方
次は「怠慢」の使い方について解説します。
上記で解説した通り、「怠慢」とは基本的なことがなまけてできていない時に用いることがあるのです。
例えばですが、「仕事で怠慢してしまい後からになって非常に困った」という使い方をするようになります。
「怠慢」を使った例文
ここでは「怠慢」を使った例文を書きますので、是非参考にしてください。
・『この戦の敗因は怠慢が原因だと思われる』
・『準備不足の要因は怠慢だと先生が言っていた』
・『全て怠慢をしたせいで後からになってツケがまわってきて非常に困ってしまった』
・『自衛官が職務怠慢とは何とも遺憾である』
・『怠慢していたため連絡が遅れてしまい、仕事に支障を来してしまった』
以上が「怠慢」を使った例文となります。
是非とも参考にしてみてください。
「怠慢」の類語
ここでは「怠慢」の類語を簡単ではありますが解説します。
「怠慢」の類語は、「手抜き」や「投げやり」「ほったらかし」等が類語とされています。
いづれもサボったり、適当という意味がありますので、参考にしてみてください。
「怠慢」の対義語
次は「怠慢」の対義語について簡単に解説していきます。
「怠慢」の対義語は、「勤勉」(きんべん)が対義語となります。
これは非常に生真面目であり、目的達成のために励むことを指しております。
以上が「怠慢」の対義語となります。
「怠惰」の意味
次は「怠惰」の意味について解説します。
「怠惰」の意味については、やる気がない様子とご理解いただけると分かりやすいと思います。
やるべきことをなまけたり、やる気のない様子。
若しくはやる振りをしてサボることを「怠惰」といいます。
「怠惰」の使い方
ここでは「怠惰」の使い方について見ていきましょう。
「怠惰」の使い方としては、上記のようにやる気がなかったり、やる振りをするなどしてサボることです。
もっと簡単にいいますと、だらしない様子の事ことになります。
よって使い方としては、「あの人はやる気が感じられない。
やる振りばかりで仕事は進んでいないから怠惰な人だ」というような使い方とするのです。
「怠惰」を使った例文
次は「怠惰」を使った例文を書いていきますので、参考になれば幸いです。
・『あの人はやる振りが上手い怠惰な人なんだ』
・『偏見かもしれないけど、公務員は怠惰な人が多い』
・『うちの子は怠惰なせいで、服装から勉強から全てにおいてだらしない』
・『口ばかりでやる気があるというが、行動が伴っていないので怠惰を判断せざるを得ないのだ』
・『今の若者は非常に怠惰な人が多いと祖父が嘆いていた』
以上が「怠惰」を使った例文になりますので、お役立ていただければ幸いです。
「怠惰」の類語
ここでは「怠惰」の類語について解説します。
「怠惰」の類語としては、「横着」や「無精」というのが類語となります。
参考にしてみてください。
「怠惰」の対義語
次は「怠惰」の対義語について解説していきますので、参考にしてみてください。
「怠惰」の対義語としては、「怠慢」の対義語と同様の「勤勉」となります。
以上が「怠惰」の対義語となりますので、是非とも参考にして役立ててみてください。
「まとめ」
最後に「怠慢」と「怠惰」の違いや使い方についてのまとめとしたいと思います。
「怠慢」と「怠惰」と言いますと、似通っている意味にとりがちだと思います。
それはそれで正しいのですが、上記で解説いたしましたように、明確な違いをご理解いただけたかと思います。
そして、面白いのが「サボる」という点では共通しているところも日本語の面白いところかと思います。
最後にもう一度解説いたします。
最初からやる必要性を感じない状態で、はなから手をつけていない状態。
サボってもいいだろうという場合は、「怠慢」という表現・言葉を使うのです。
「怠惰」の場合は、とりあえずやってみたり、やる振りをする事です。
しかしながら、やる気もなければやる気も感じられない。
非常にだらしない様子が分かる時に「怠惰」という言葉を使います。
このような違いを把握して、上手にこの2つを使いこなしてみてください。