この記事では、「一心不乱」【いっしんふらん】と「無我夢中」【むがむちゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「一心不乱」とは?意味
周囲が見えなくなるほど一つの課題に集中して取り組む人のさまを「一心不乱」【いっしんふらん】といいます。
髪の毛が乱れていることさえ気にしないほど取り掛かるその様子は周囲が声をかけられないほど隙がなく、懸命で驚かせるのです。
それほど一生懸命に自分がやりたいと思うものに対して力を注ぎ、完成させたいと思う気持ちが強く表れた言葉になります。
「無我夢中」とは?意味
我を忘れるほどその作業に没頭している様子を表すのが「無我夢中」【むがむちゅう】です。
例えば、自分が好きなゲームしていると楽しくなって時間も忘れてしまうほど没頭するその様子を表します。
とくに、面白いと心から感じることをするとき、人は楽しいと感じて夢中になるでしょう。
それだけ気持ちが向くほど楽しいと思うことに打ち込む場面で使われている言葉です。
「一心不乱」と「無我夢中」の違い
「一心不乱」と「無我夢中」の違いを、分かりやすく解説します。
大きな音がしたとしても、気がつかないほど一つのことに集中している様子を「一心不乱」といいます。
他のことに気が向かないほど阿弥陀経を一心に読むお坊さんの姿からこのような言葉が生まれました。
もう一方の「無我夢中」は我を忘れて物事に夢中になる様子を「無我夢中」といいます。
必死に作業へ取り組む様子を表す「一心不乱」よりも、「無我夢中」は心躍らせながら集中しているさまを示すところが違う点です。
「一心不乱」の例文
・『一心不乱に書いた作文を家に忘れたとき、全身から力が抜けた』
・『得体の知れない恐怖に包まれたとき、一心不乱にお経を読んだ』
「無我夢中」の例文
・『無我夢中でお琴を弾いていたら、夕食の時間になってしまった』
・『早く城を建て直したいと無我夢中で修復作業に取り組んだ』
まとめ
似ているようで使う場面に違いがあったり、意味に異なる点がありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。