現代においては「職人気質」のような言葉をあまり耳にすることが無くなっています。
それは、ダイバーシティに関する理解が深まったと同時に、職業やグループでの分かりやすい「気質」の違いのようなものが無くなっていることも要因でしょう。
この記事では、「気質」と「性格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気質」とは?
「気質」とは、一般的には、特定の団体や職業、グループなどに共通する特性や考え方、行動の仕方などを表した言葉です。
使用されるシチュエーションによって、「そのグループが本来持っている特徴」を指す場合と「そのグループが年月を経て獲得した特徴」の両方を指す場合があります。
英語では「temperament」が近いでしょう。
「性格」とは?
「性格」とは、一般的には、個人の考え方、行動の仕方などの傾向を表す言葉です。
通常は喜怒哀楽の基準や、何を重要視するか、何を決定の判断材料にするという多くの要素が複合的に絡み合って表に出てきます。
か英語では、「character」を使うことが多いでしょう。
「気質」と「性格」の違い
「気質」と「性格」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、何かの特性や傾向のことを表す言葉として使用されますが、根本的な違いがあります。
それは、その対象です。
つまり、「気質」の対象となるのは、個人ではなく、属するグループや職業などで、そこに属するメンバーに共通するものですが、「性格」の対象となるのは主に個人や個々の事象です。
したがって、前に来る言葉のタイプによって使い分けるべきであるということになります。
まとめ
この記事では、「気質」と「性格」の違いに関して説明してきました。
個人の「性格」を決めるのは、同然本人が生まれてから何をしてきたかにかかわってきますが、その中で、当然自分が所属するグループや団体などにいることで、ほかの人から影響を受けたものもあるはずです。
その意味では、「気質」も「性格」を作り、逆に個人の「性格」が「気質」を作るとも言えるでしょう。