この記事では、「教えていただきたく存じます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「教えていただきたく存じます」とは?
「教えていただきたく存じます」は、相手にある事柄について知識や技術を授けてほしいとお願いする丁寧な表現です。
「教えて+いただき+たく+存じます」で成り立っている語で、「教えて」は「教える」の連用形「教え」+接続助詞「て」、「いただき」は「もらう」の謙譲語、「たく」は希望の意の助動詞「たい」の連用形、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「教えてもらいたいと思う」の敬語表現になります。
「教えていただきたく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「教えていただきたく存じます」は、知識や経験が豊富な相手に手助けして欲しい時、自分では解決が困難なことについて助言を求める時、相手しか知らないことを伝授してもらいたい時などに使われます。
敬語が使われていますが、「教えて」が口語的ですので、目上の人や社外の人には正しく言い換えましょう。
「教えていただきたく存じます」の正しい文章表現
「教えていただきたく存じます」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『ご教示賜れますと幸甚に存じます』
最も丁寧な表現のひとつを紹介します。
「ご教示」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「教示」は「情報や知識を伝達すること」、「賜れ」は動詞「賜る」の可能形・連用形で、「目上の人からもらうこと」の謙譲語、「幸甚」は「この上ない幸せ」、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「情報や知識を伝達してもらえるとこの上ない幸せに思う」の敬語表現になります。
「教えていただきたく存じます」を使った例文
「教えていただきたく存じます」を使った例文は以下の通りです。
・『部下と上手にコミュニケーションを取る秘訣を教えていただきたく存じます』
・『交渉で相手を説得するコツを教えていただきたく存じます』
・『海外勤務で留意すべき点について教えていただきたく存じます』
「教えていただきたく存じます」の類語や言い替え
「教えていただきたく存じます」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『お教えいただけますと幸いです』
・『ご指導いただければと存じます』
・『お聞かせ願えればと存じます』
まとめ
今回は「教えていただきたく存じます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
