この記事では、「痛車」の意味を分かりやすく説明していきます。
「痛車」とは?意味
自動車に美少女アニメキャラクターなどが描かれたシートやステッカーを貼り付けて装飾したもので、ラッピングの一種となっています。
2000年代には登場しており、2022年時点で考えると2010年あたりがピークとなっていました。
車の性能に関わる改造をしているかは痛車の定義ではなく、ベース車に走行性能が高い車を選択するケースも多く、ミニバンやSUVよりはセダンやクーペ、ハッチバックのほうが痛車にされているケースが見られました。
これにはボンネットが描くスペースとして重要視されていることや中古車としての手に入れやすさも一因のようです。
また、レース参加車の痛車もいくつかあったことからそこでイメージがミニバンなどから離れていったとも言えます。
「痛車」の概要
痛車は厳密な定義のある言葉ではないですが、実在人物をエアブラシで描いたトラックに関してはデコトラ、アートトラックの一種となり痛車とは言い難いものがあります。
アニメ、ゲームのキャラクターをステッカーなどでラッピングするのが基本ですが、バン型自動車のリアハッチにキャラクターの立体造形物をつけたものは痛車と言っても差し支えないでしょう。
この手法はボンネットには使えません。
キャラクターだけでなく作品のロゴが入っているケースも多く見られます。
なお、痛車そのものは自動車メーカーから発売されたケースはなく、レースカーを模したレプリカが抽選販売されたケースはありました。
痛車は基本的には自作というよりは製作してもらうもので、公式許諾の得られるカーラッピングショップも存在しています。
「痛車」の言葉の使い方や使われ方
「中古で買ったインプレッサを痛車にしようかと考えている」「キャラクターが一人だと痛車としては寂しい」「最新のファイナルファンタジーのキャラクターのようなリアルな3Dモデリングのキャラクターは若干痛車にはしづらい」など、痛車の方向性や考え方に対しての使い方が考えられ、痛車のオフ会という言葉もあります。
「痛車」の類語や言いかえ
意味はそのままのラッピング車、バスで使う場合の言葉としてキャラクターのラッピングバス、電車ではキャラクターがラッピングされた電車などが類語としてあげられます。
痛車の方向性はプラモデルメーカーにも取り入れられており、痛戦闘機などアレンジだけでなく、キャラクターがラッピングされた団地などかなり攻めた商品もありました。
現在この系統の製品はあまり展開されおらず、実在の物ベースが多いと言えます。
まとめ
「痛車」はキャラクターが登場し、車が存在する限り続くことはありえますが、2010年前後と比べて2022年時点で勢いのあるジャンルとは言い難くなっています。
手間の問題、痛車は完全に個人所有個人専用という趣があり、全体としての自動車離れの問題も現状の要因でしょう。