「離れる」と「放れる」は双方とも「はなれる」と読むフレーズですが、細かな意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「離れる」と「放れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「離れる」とは?
「離れる」は「接しているものの一方が動いて別々になる」「物事の間に隔たりが生じる」といった意味を持ちます。
そのほか、「関係がなくなる」「信頼などを失う」「仕事などを辞める」などの意味で使用される場合もあります。
「放れる」とは?
「放れる」は「つながれていた状態から動物などが逃れる」「特定の位置に定まっていたものが外れて動く」ことを意味する言葉です。
また、「束縛などから解放されて自由になる」という意味も含まれています。
「離れる」と「放れる」の違い
「離れる」と「放れる」の違いを分かりやすく解説します。
「離れる」は「別々になる」「隔てる」「別れる」という意を示す「離」が使われていることから、「特定の物事との距離が広くなる」という意味合いが強い言葉といえます。
一方、「放れる」の場合は「自由にさせる」「解き放す」「思うままにする」などを表す「放」の字が使用されていることから、「束縛などから解き放たれて自由になる」という意味合いが強い言葉といえます。
「離れる」の例文
「離れる」は「〜から離れる」「〜を離れる」などのように使います。
日常生活を中心に様々な場面で用いられているフレーズです。
・『足が床から離れる』
・『休憩のために作業場を離れる』
・『仕事から気持ちが離れる』
・『理事長職を離れることになった』
「放れる」の例文
「放れる」は「〜から放れる」や「〜が放れる」のように使用します。
こちらも普段の生活で気軽に使われる言葉といえます。
・『ペットの犬がリードから放れて逃げていった』
・『強風の影響で凧が糸から放れる』
・『子どもの手が放れるまで仕事と育児を頑張る』
まとめ
「離れる」は「物事の距離が広くなる」意味合いが強く、「放れる」は「束縛などから解き放たれて自由になる」意味合いが強い言葉といえます。
それぞれに使われている漢字の意味に着目することがポイントです。
ぜひシーンに合わせて使い分けてみましょう。