よく耳にする表現でも、うまく説明できない言葉があるものです。
「お出しする」の正しい意味と例文を見ていきましょう。
「お出しする」とは?
「お出しする」は「出す」の丁寧な表現です。
この場合の「お」は接頭語としての役割があり、言葉を綺麗に整える作用があります。
「出します」だと冷たく聞こえてしまいますが「お出しします」だと、いくぶん言葉が和らぎます。
お客様にお茶やお菓子を出す時、あるいは車を玄関口につける時に用いられています。
覚えておきましょう。
「お出しする」の使い方や使われ方、使うときの注意点
こちらの表現はお客様対応の際に使われている、おもてなしの言い方です。
特に接客業やサービス業で使われています。
来訪のお客様に温かい緑茶やコーヒーをお出しする時、あるいはホテルで宿泊客の車を入り口に出す時、レストランでお客様のコートや帽子をフロントに出す時に使われています。
いずれも「出します」や「用意します」より、丁寧な言い方になっているので心得ておきましょう。
一方で「お出しする」は家族や身内には使わない表現です。
お客様対応でつかうフレーズなので、相手との関係性によって使い分けていきましょう。
「お出しする」を使った例文や文章
・『ゲストの方に先ほど、お茶をお出ししました』
・『お車をお出ししますので、少々お待ちください』
「お出しする」の類語や言い替え
似ている表現に「お付けする」があります。
すでにある物に、何かを足す時に使われています。
例えばコンビニで割り箸がいるか尋ねる時に「お箸をお付けしますか」と用います。
ホットドッグのお店だったら「マスタードはお付けしますか」や「ケチャップはお付けしますか」です。
言い替えの表現に「ご用意させていただきます」や「お出しいたします」があります。
どちらも「お出しする」の丁寧な表現になっています。
覚えておきましょう。
まとめ
「お出しする」を解説しました。
気になる表現を正しく学んで、言葉の達人を目指していきましょう。