この記事では、「貴方」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「貴方」の正しい読み方は「きほう」と「あがた」どちら
「貴方」には3つの読み方があります。
1つ目は「きほう」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
2つ目は「あなた」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
3つ目は「あんた」で、「あなた」の音変化です。
「貴」の音読みは「き」、訓読みは「たっと(い)・とうと(い)・たっと(ぶ)・とうと(ぶ)・たか(い)」、「方」の音読みは「ほう」、訓読みは「かた・かく・ただ(しい)・まさ(に)」です。
「あがた」という読み方はしません。
正しい読み方の結論
「貴方」の正しい読み方は「きほう」「あなた」「あんた」の3つで、読み方により多少意味が違ってきます。
「あがた」とは読みません。
「貴方」の意味
「貴方」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「きほう」と読む場合、「相手の住所や住居を敬って言う語」「二人称代名詞、文書などで男性が同等の相手を敬って用いる語」という意味でです。
「あなた・あんた」と読む場合、「対等または目下の者に対し丁寧に呼ぶ語」「親しみと敬意を込めて妻が夫を呼ぶ語」という意味です。
「あなた」の語源は「彼方(あなた)」という言葉で、「遠くの方角」を表す言葉でした。
次第に、「あちらの人」「目の前の相手」を表す様になり、人を敬う「貴」が当てはめられたのです。
「貴方」の言葉の使い方や使われ方
「貴方」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『貴方のアイデアは素晴らしいと思います』
・『貴方が止めても私は行きます』
・『貴方、夕飯の支度ができましたよ』
まとめ
今回は「貴方」の読み方について紹介しました。
「貴方」の正しい読み方は「きほう」「あなた」「あんた」の3つで、「あがた」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。