現役から年月経ても実力を備えた人のことを、「未だ健在」と言い表すことがあります。
これは実力面のみならず、目に見えない要素にも使われている表現です。
未だ健在とは、一体どんな用法がされるかなどを確かめてみましょう。
「未だ健在」とは?
今も変わらず健康で元気であることや、昔と変わらずに能力を発揮して活動していることを表す慣用句です。
「未だ健在」の使い方や使われ方、使うときの注意点
既に年老いていたり一線を退いてはいるものの、健康面や能力面では優れている人がいます。
そのような人に対して「未だ健在」と表現することが可能です。
引退した技術者などの技術や筋力など見えやすい要素はもちろん、気力、人気、権力などの見えづらい要素について言い表すこともできます。
これを対面などで言い表す場合には、誰の何の要素が健在かを示されていることが必要です。
そして「人気は」のように何の要素が健在かも含めこともできます。
「いまだ健在」と平仮名を用いることで、読みやすく柔らかな印象を与えられるでしょう。
ただしまだ若い人や現役やピークの人に対し、未だ健在と言う機会はほとんどありません。
「未だ健在」を使った例文や文章
・『職場を引退して何十年にもなるのに、あの方の物作りに対する情熱は未だ健在です』
・『60歳を迎えてもマラソン大会に出場するなど、父の体力は未だ健在なようです』
「未だ健在」の類語や言い替え
「未だ衰えない」は、現在に至っても体力や技術などが、衰弱していないことを表しています。
「未だ意気盛ん」は、現在でも気力が充実して勢いがあるとの意味です。
「なお意気軒昂」としても、まったく同じ意味になるでしょう。
「未だ元気」は、今も気力がある状態を表しています。
「なお健在」は、前の状態が続いている意味の「なお」を用いて、同じ意味とした表現です。
「まだ若い者には負けない」は、高齢になっても若い世代には負けていない要素を持っていることを表しています。
「まだ元気いっぱい」は、未だに気力が充実しているとの意味です。
まとめ
昔と変わらず健康だったり能力を維持していることを言い表せるのが、「未だ健在」との表現なのでした。
これは人気や権力など見えづらいことも言い表すことができます。
「なお意気軒昂」など、様々な他の表現に言い替えることもできるでしょう。