この記事では「その節はお世話になりました」について解説をします。
「その節はお世話になりました」とは?意味
そのときは面倒をみてもらいました、という意味です。
「その節」には、そのときという意味があります。
そのは、空間的・心理的に聞き手に近いものや、聞き手が当面している場面や事柄を指す言葉です。
また、今話題にでている話や、つい先ほど話題にでてきた事柄を指す言葉でもあります。
「お世話」は「世話」に「お」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「世話」には、面倒を見ること、力を尽くすこと、取り持つことという意味があります。
「犬の世話をする」という使い方の場合だと、面倒を見るという意味に、「就職の世話をする」という使い方の場合だと、取り持つことという意味になります。
「なりました」は、人から恩恵を受けた意を表します。
「ました」の「た」は、過去や完了の意を表す語です。
つまり、すでに世話になっているということです。
「その節はお世話になりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、以前に面倒を見てもらったことがある人に対して述べるものです。
たとえば、多くの企業が集まるイベントに参加をしたとします。
このイベントでちょっとしたトラブルがあり、そのときに近くで商品を展示していた企業が助けてくれました。
別の機会に、この企業の人と会うことがありました。
以前にお世話になっているので、そのときのお礼をいいたいです。
そういったときにこの言葉を用います。
世話をしてもらって、相手から恩恵を受けているので、感謝の言葉が後に続くことが多いです。
「その節」は過去のあるときを指しているので、今お世話になっている最中のときには用いません。
「その節はお世話になりました」を使った例文
・『その節はお世話になりました。ありがとうございます』
「その節はお世話になりました」の返答や返信例
何の世話をしたのかによって、多少返答の内容が変わります。
こちらもお世話になったのであれば、こちらからもお礼を伝えます。
また世話をすることができるようならば、「また声をかけてください」など、別の機会にも世話をする意を伝えるとよいでしょう。
別の機会にも面倒を見てもらえると思えると、相手は心強く感じるはずです。
世話をしたことによって、その後どうなったかを尋ねてみてもよいでしょう。
まとめ
この言葉は、以前にお世話になった人に対して述べるものです。
お礼の言葉と一緒に使われることが多いです。
過去のことであっても何か世話をしてもらったならば、お礼を伝えることが大切です。
それが、相手との関係を良好に保つことにつながります。