革へんに便と書く「鞭」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「鞭」の読み方と意味について解説します。
革へんに便で「鞭」の読み方
「鞭」の読み方は音読みでは「ベン」「ヘン」、訓読みでは「むち」「むちう?つ」です。
「鞭」の意味や解説
「鞭」とは、「相手を打ちつける打撃武器」のことです。
相手を落打ちつけて攻撃するのに使う打撃武器の一種ですが、現在使用されているものの多くは殺傷能力が弱められておりそれぞれの目的に必要な道具として扱われています。
武器としての「鞭」でよく知られているものは皮や鎖などよくしなる細長いものを勢いよく打ちつけて攻撃するものですがこのような全体が柔らかくしなるものを「軟鞭」といい、しなりがなく全体が棒状になっている「鞭」を「硬鞭」といいます。
現代で使用されているものの中で最も広く使われているのはジョッキーが使う乗馬用の「鞭」です。
騎乗中の馬にもっと速度を出すよう指示するために使う道具で尻を叩くことで馬に速度を上げさせます。
痛みで指示を言い聞かせていると思われがちですが実際には痛みはほとんどなく、ジョッキーの意志を馬に的確に伝えるコミュニケーション装置として使われています。
「鞭」の熟語での使い方や使われ方
・『教鞭』【きょうべん】
「教師が生徒を指導するときに使う鞭」のことです。
昔の教師は子どもをしつけるために叩いてしつけたことから教職の象徴としての意味があり、教職に就くことを「教鞭をとる」と表現します。
・『鞭打』【むちうち】
「鞭で打ちつける刑罰」を意味します。
犯した罪の罰として罪の重さに合わせた回数だけ体を打ちつける刑罰です。
現代でも一部の地域で行われています。
・『先鞭』【せんべん】
「他よりも先に手をつけること」を意味します。
まだ誰も手を出していないところにいち早く手出しすることを表す言葉です。
まとめ
「鞭」は武器や道具を表すほか、武器や道具を用いる行為の象徴としての意味もあります。
多くの意味で使われるので憶えておきましょう。
