自衛隊の「駐屯地」と「分屯地」はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、自衛隊の「駐屯地」と「分屯地」の違いを解説します。
「駐屯地」とは?
自衛隊の「駐屯地」とは、「自衛隊が一時的に滞在する拠点」を指す言葉です。
「駐屯地」の使い方
自衛隊は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊と大きく3つに分かれます。
陸海空それぞれ拠点を設けて活動していますが、3つの自衛隊の中でも「駐屯地」という言葉を使っているのは陸上自衛隊のみで、海上自衛隊や航空自衛隊の拠点は「基地」と呼ばれます。
「駐屯地」という言葉は本来一時的な拠点を指す言葉です。
必要があれば全ての設備や機材を撤収して移動できる拠点が「駐屯地」であり、港や滑走路など撤収不可能な施設を構える拠点は「駐屯地」に当たりません。
海外に派遣された部隊が現地で設営する一時的な活動拠点も「駐屯地」と呼ばれます。
「分屯地」とは?
「分屯地」とは、「拠点機能を保管する施設や設備が分かれる副次的な場所」を指す言葉です。
「分屯地」の使い方
既にある拠点が手狭になったなどの理由で新たに設けられた副次的な補完拠点を指します。
本拠で不足している設備や施設などを設置するために作られることが多く、根拠地に付随する形で機能します。
「駐屯地」と「分屯地」の違い
自衛隊の中でも陸上自衛隊が設置する撤収可能な拠点が「駐屯地」で「駐屯地」を拡張する形で設置される副次的な拠点が「分屯地」です。
「駐屯地」を本館とするならば「分屯地」は新館に相当します。
「駐屯地」と「分屯地」が離れた場所にあっても「分屯地」は「駐屯地」の一部として扱われます。
「駐屯地」の例文
・『朝霞には駐屯地がある』
・『駐屯地に機材を輸送する』
「分屯地」の例文
・『新たに分屯地を作る計画が持ち上がっ』
・『分屯地に訓練施設を新設する』
まとめ
自衛隊の「駐屯地」と「分屯地」は根拠地と副次拠点の関係です。
拠点の規模は無関係なので基準を正しく理解しておきましょう。