この記事では、「栂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
木へんに母で「栂」の読み方
「栂」という漢字の音読みはありません、訓読みは「つが・とが」になります。
「栂」という漢字は中国にはないもので、日本において新しくつくられた「国字」です。
「栂」は日本独自の国字であるため、中国の漢字の読み方に由来する音読みがないのです。
「栂」はマツ科ツガ属に当たる常緑針葉樹である「ツガノキ・トガノキ」を指して、「つが・とが」という訓読みをすることができます。
しかし「栂」は「針葉樹の名前」以外では使われることは少なく、「つが・とが」の訓読みの多くは「地名」で使用されているのです。
「栂」の漢字の意味や解説
「栂」の漢字は、「マツ科ツガ属に分類される鋭い葉っぱの先端が次々に分かれていく樹木」を意味しています。
「栂」という漢字は、「樹高約30メートルにまで生長する常緑性の針葉樹」です。
樹高が非常に高くなるため、「栂」は一般家庭の庭や生け垣などに植えられることはなく、人工的に栽培する場合には「公園・街路樹・神社(ご神木)」などに植えられています。
「栂」の地名や熟語での使われ方
・『米栂』【こめつが】
「ツガに似ているが樹皮の色や葉の長さに違いがあるマツ科の常緑高木」を指して使われている言葉です。
・『栂桜』【つがざくら】
「針状の葉の形は似ているがツガのような大木ではなく、高さ約10~15センチほどのツツジ科の常緑小低木」を指し示しています。
・『栂池高原』【つがいけこうげん】
「長野県の白馬岳の麓に位置するスキー場としても人気の標高約800メートルの開けた高原」を意味している地名です。
・『栂尾』【とがのお】
「京都市右京区の清滝川上流にある紅葉の名所として知られる地名」を意味しています。
「栂尾」は、「高尾(高雄)・槙尾」と並んで紅葉の名所の「三尾」の一つとされています。
まとめ
この記事では、木へんに母と書く「栂」の読み方・意味・使われ方を詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「栂」という漢字について詳しく知りたいときには、この記事の解説をチェックしてみてください。