天気の「警報」と「注意報」の違いとは?分かりやすく解釈

「警報」と「注意報」の違いとは? 言葉の違い【2語】

この記事では、「警報」「注意報」の違いを分かりやすく説明していきます。

「警報」とは?

「警報」は、天気予報においては「警報」を出したエリアが重大な災害につながる状況下に今現在ある場合出される気象庁の発表です。

つまり、命の危険や重大な災害によって被害が出ると気象庁が判断した場合、発表されるのが、「警報」になります。

また、「警報」は、「注意報」が発令されてから危険であると述べるものと、すでに危険水域にある場合に即座に発表されるものがあります。

なお、発令ではなく発表なのかと思われるでしょうが、これは、「警報」には強制力がなく、あくまでお願いであるが故発表となります。

「注意報」とは?

「注意報」は、天気予報においては、今現在周囲は安全ではあるが、いずれ命や災害の危険を伴うであろうエリアに対して発表されます。

いわゆる、注意喚起を促す目的で気象庁が発表するもので、強制力は、無く、非難をするかどうかは個人の自由です。

「警報」と「注意報」の違い

「警報」「注意報」の違いは、人的な被害や災害による被害の大きさが異なり、「警報」は大きな被害が予想される場合、発表され、直ちに非難を必要としますが、「注意報」はあくまで注意で直ちに大きな被害はないという違いがあります。

「警報」の例文

・『特別警報が発表された』
この例は、大雨や地滑りの他高波に降雪などで多大な被害が出るとした、実質上の避難勧告に近い発表がされたとする例です。

発令ではない理由は、未だ強制力を伴う言葉が不適切という理由から、発表という言い方をするテレビ局があるためです。

・『雷警報は存在しない』
この例は、「雷警報」が日本には存在しないという例です。

その理由は、雷は局地的でピンポイントに落雷を起こすため、多くの人的被害が出ないが故、「警報」は存在しません。

また、雷は予想が難しいという性質上、「警報」を出すまでにすでに雷が鳴ることも多く気象庁側としても発表したくともできないという問題もあります。

「注意報」の例文

・『大雨注意報が発表された』
この例では、大雨に注意を必要とする発表が気象庁よりされたという例になります。

注意報ですので、直ちに避難を必要とせず、自宅での待機を可能としていますが逃げる準備は行っておくとのちの警報に特別警報に移行した際、脱出が容易となります。

・『雷注意報が発表された』
この例は、上空の様子をレーダーでとらえ雨雲の発達具合から雷が鳴ることを予想し、発表した注意喚起です。

雷は予想が難しいのですが、ある程度メカニズムは解明されているが故、注意を促すことは可能であるため、「注意報」という形で注意を促しています。

まとめ

「警報」「注意報」の違いは、人的被害や周辺被害の大きさが異なるという違いで、「警報」は逃げることも考えるべく被害を受けることを指し、「注意報」は被害を受けるかもしれないという名目で発表します。

ほぼ確実に被害を受けるという物は、「特別警報」という警報があり、こちらが発表された場合、即座に逃げることが推奨されており、大きな人的被害および周辺被害を生み出します。

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