この記事では、「傅」の読み方を分かりやすく説明していきます。
にんべんに専で「傅」の読み方
「傅」という漢字は訓読みでは「傅(かしず)く」や「傅(つ)く」、「もり」と読み、音読みでは「フ」や「ブ」、「デン」と読みます。
「傅」の意味や解説
「傅」には「かしずく」や「付き添う」、「つく」、「守役(もりやく)」、「守(もり)」、「つく」や「並べる」という意味が含まれています。
「傅」は横から見た人の象形である「にんべん」に糸巻きと右手の象形である「専」を組み合わせ、「人から人へと物事をグルグル回す」、転じて、「伝える」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
ちなみに、「傅」から派生して「伝」という漢字が生まれました。
したがって、「傅」は「伝」の旧字であり、「伝」は「傅」の略字になるのです。
「傅(かしず)く」は「人に仕えて大事に世話をすること」や「大切に養い育てる」、「後見する」という意味を表す言葉です。
「傅」の熟語での使い方や使われ方
・『傅』【ふ】
「お守り」や「守り役」、「教育係として側に付き添う」、また、「律令制において、皇太子の指導を担った役」、「東宮傅」を意味する言葉です。
・『傅』【めのと】
「母親代わりに子供に乳を飲ませ、育てる女」や「乳母(うば)」、「貴人の子を守り、育てる役の男」を意味する言葉です。
・『傅育』【ふいく】
「身分の高い人の子に付き従い、大切に育てること」を意味する言葉です。
まとめ
「傅」は訓読みでは「傅(かしず)く」や「傅(つ)く」、「もり」と読み、音読みでは「フ」や「ブ」、「デン」と読む漢字でした。
そして、「傅」には「かしずく」や「つく」、「守役」などの意味が含まれています。