「FCPEV」と「CPEV」は双方ともケーブルの一種ですが、意味や特徴、用途などが異なります。
二つの違いをチェックして、正しく把握できるようになりましょう。
この記事では、「FCPEV」と「CPEV」の違いを分かりやすく説明していきます。
「FCPEV」とは?
「FCPEV」は“Fully color coded polyethylene insulated polyvinyl chloride sheathed cables”の略称で、日本語では「着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」を意味します。
構内通信回線用に使用されるケーブルで、後述する「CPEV」に比べると絶縁体やシースの厚みが薄いといった特徴があります。
「CPEV」とは?
「CPEV」は“City pair polyethylene insulated PVC sheathed cable”の略称で、日本語では「市内対ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」という意味があります。
屋外配線用に用いられる通信ケーブルで、主に市内電話回線用や保安通信回線用に使用されています。
「FCPEV」と「CPEV」の違い
「FCPEV」と「CPEV」の違いを分かりやすく解説します。
「FCPEV」は「着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」のことを指し、主として構内通信回線用に使用されています。
線心の識別は全線心着色識別方式で、シースの厚さは1. 00mm〜となっています。
一方、「CPEV」は「市内対ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」のことを示し、屋外配線用に用いられ、主に市内電話回線や保安通信回線用などに使用されています。
線心の識別はトレーサ識別方式で、シースの厚さは1. 5mm〜となります。
「FCPEV」は「CPEV」に比べてシースや絶縁体の厚さが薄いことから、より軽量かつ細いケーブルとして知られています。
まとめ
「FCPEV」と「CPEV」は両者とも通信用ケーブルを示しますが、用途やケーブルの構造などに違いがあります。
双方の違いを理解することで、ケーブルの種類を適切に識別することにつながるでしょう。
ぜひ参考にしてくださいね。