「新しい惑星を見つけた」、「昨日なくした時計を見つけた」…という2つの文には、どちらも「見つけた」という言葉が入っています。
日本語ではこのままで全く違和感はないはずです。
けれども英語に直すときは、この2つの文は違う単語を使う方が自然な表現になるのです。
この記事では、“discover”と“find”の違いを分かりやすく説明していきます。
「discover」とは?
「見つける、発見する」または「知る、気づく」という意味の動詞です。
「知らなかったものを見つけ出す」という意味合いが強い単語で、驚きのニュアンスも含まれます。
名詞の「discovery(発見)」は「ディスカバリー」というカタカナ語として日本語でも見かけることが増えています。
「discover」の使い方
A. He discovered a dinosaur fossil. (彼は恐竜の化石を発見した)
B. I discovered the clock. (私はその時計を見つけ出した)
Aの文は「知らなかったものを見つけ出す」という意味合いなので“discover”を使います。
Bの文は“discover”を使うことで「1度なくしてずっと探していた、探すのが大変だったものをやっと見つけた」というニュアンスを表すことができます。
「find」とは?
“discover”と同様に「見つけ出す、発見する」という意味の動詞ですが、日常で「見つける」という場合は大体「find」を使います。
偶然見つけた場合も使えますし、探して見つけた場合にも使うことができます。
「find」の使い方
A. I found the missing boy. (私は行方不明の男の子を見つけた)
B. I couldn’t find my key. (私はカギを見つけられなかった)
C. I want to find a good job. (私は良い仕事を見つけたい)
「find」は不規則変化をする動詞なので、過去形は「found」となります。
また、Bの文のように一般的な探しものの場面で使われたり、Cの文のように職や恋人などを見つけるという場面で使われたりします。
「discover」と「find」の違い
どちらも「見つける、発見する」という訳ができますが、“discover”は「知らなかったことを見つけた」という驚きの色が濃く出る単語です。
日常生活で「見つける」という場合は基本的に「find」を使い、「これは新発見だ」「苦労の末やっと見つけ出した」という強い思いを持って伝えたい場合は“discover”を使うと自然な表現になります。
まとめ
今回は“discover”と“find”の違いを見てきました。
逆の単語を使っても意味は伝わりますが、伝えたいニュアンスは変わってしまいます。
知らなかったことを見つけたときには“discover”を、偶然見つけた、あるいは探して見つけたときには“find”を使って、自然な文が作れるようにしていきましょう。